[No.99] ブロウ・アウト・セール(Blow Out Sale) <88点>

Blow Out Sale

キャッチコピー:unknown

 ”ごっこ遊び”も、ここまでくればアクション大作。

三文あらすじ:舞台は、とある家具屋。店員のロジャー(Chris Marrs)は、自分にライバル心をむき出しにして客を奪っていくやり手店員のグレン(Danny Pudi)に腹を立てていた。互いに火花を散らす2人の争いは、次第に激しい”銃撃戦”へと発展する・・・

<本編(3分10秒)>



~*~*~*~

 
 ショートフィルム紹介、記念すべき10作目にして、これはかなりの名作。

 最初のうちこそ、嫌みな店員グレンの気取った仕草に留まっていた”指で作った銃を撃つポーズ”が、いつの間にやら本当の銃撃戦のような激しいアクションへと変貌していく。飛び散る家具や銃弾を避ける際の構図なども製作者のアクション映画好きが垣間見えて非常に素晴らしい。

 そう、男子なら誰しも1度はやっているこの手の”ごっこ遊び”。本作では、ハンドガンからロケットランチャー、果ては弓矢までもが手で再現され、実際に殺傷力有る”武器”になっている。子供の頃、出来ないと知りながら、それでも必死に手で銃を形作ったあの努力。そんな全ての男子が夢見た不可能への挑戦を、本作は体現してくれている。これはまさに男のロマン!

 特に、グレンがやっている”肘をロケットランチャーにする”というアクション。これは『特捜ロボ ジャンパーソン』において、主人公ジャンパーソンが放つロケットランチャーを彷彿とさせる。確かあれは膝だったような気がするが、かく言う筆者も、よくジャンパーソンの真似をして脳内では近隣住宅を半壊させていたものである。そんな子供が考えるようなバカバカしいアイデアをちゃんとしたショートフィルムに仕上げる表現力と構成力には、完全に脱帽だ。

 そして、何より素晴らしいのは、物語の締め方。

 ロジャーとグレンによる銃撃戦は、結局客をほったらかしにして2人で本当の”ごっこ遊び”をしていただけだ、ということが、終盤で判明する。なんだ、やっぱり手の銃からは銃弾は出ないのか、と観ているこちらも童心を忘れ現実に引き戻される。この後、気に入らない、と店を後にする客。そりゃあ、突然店員が”銃撃戦ごっこ”を始めたら、気に入った商品があっても帰りたくなる。

 ところが、エントランスでふり返った客は、手を”グッド”のポーズに。『仮面ライダー クウガ』でオダギリジョー演じる五代雄介がよくやっていた、古代ローマかギリシャかで自分に満足出来た者だけに許されるという、あのポーズである。呆気にとられるロジャーとグレンに対し、客はその立てた親指を、いや、”信管”を抜く。そして、自身の右手を、いや、文字通り”ハンド・グレネード”を店内に転がし店を後にする。直後、大爆発。まるで病院を爆破した後のヒース・レジャー版ジョーカーかのように、悠々と立ち去る客…。

 素晴らしい!一旦全部空想と思わせておいて、実はそうではないという2重構造。しかも、このオチは、ちゃんとタイトルと掛詞になっている。日本で言うところの”クリアランスセール”。これは、英語では”Blowout Sale”と言う。そして、”爆破”は英語で”Blow Out”

 3分強という短い尺の中で、それなりに迫力有るアクションを描き、しかも、タイトルに絡めた秀逸なオチまで見せきるとは、この監督は中々才能に溢れている。

点数:88/100点
 世知辛いことが多すぎてついつい童心を忘れてしまいがちな今日この頃であるが、”男子”に年齢制限などない!クリケットさんも言ってるぞ!

 なぁ、おめぇら…次ぁどんなロマンを追いかけようか。

(鑑賞日[初]:2012.6.13)

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