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09
2012

[No.113] バットマン・ビギンズ(Batman Begins) <78点>

CATEGORYアメコミ
Batman Begins



キャッチコピー:『全く新たな衝撃が舞い降りる!!』

 全ての”伝説”には、語るべき始まりがある。

三文あらすじ:犯罪に蝕まれた街”ゴッサム・シティ”。大富豪ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、幼くして両親を目の前で強盗に銃殺され、自責の念、怒り、恐怖に苛まれながら自ら身を堕とし、その進むべき道を見失っていた。そんなとき、ラーズ・アル・グール(渡辺謙)率いる”影の同盟”がブルースに接触、指南役ヘンリー・デュカード(リーアム・ニーソン)の厳しい修行によって超人的な身体能力を、さらに、ウェイン産業応用科学部に左遷されたルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)の協力により高性能スーツを得たブルースは、自身の恐怖の象徴であるコウモリをモチーフにした常闇のヒーロー”バットマン(Batman)”として立ち上がる・・・


~*~*~*~

 
 2012年は、ジ・アメコミ・イヤー。リブート版『アメイジング・スパイダーマン』の次に控えるのは”伝説3部作”の完結編『ダークナイト・ライジング』だ。というわけで、少し早いが前2作を一気におさらいする。まずは、伝説の始まり『バットマン・ビギンズ』

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 監督は、『メメント』、『インセプション』など、上質なサスペンスで映画ファンを唸らせ続ける男、クリストファー・ノーラン。ポスト”デヴィッド・フィンチャー”と言われるだけあって、現在のハリウッドで最も腕のある監督の1人と言っても決して過言では無いだろう。

 暗黒の騎士バットマンを演じるのは、今や押しも押されぬ大作アクション俳優、クリスチャン・ベール。『ターミネーター』新3部作においてジョン・コナー役を射止めるなど、既にアクション大作の顔となりつつある(結局、新3部作は頓挫してしまったけれど。)。

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 アメコミものと言えば、毎シリーズ一定の物議を醸すのがヒロイン。本作でバットマンの永遠の幼なじみにして恋愛対象でもある女性、レイチェル・ドーズを演じるのは、最近トム・クルーズと離婚したばかりのケイティ・ホームズ

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 彼女もニコール・キッドマン同様、晴れて自分にマッチしたヒールの高い靴を履くことが出来るようになったわけだが、本作へのマッチング具合はどうだろうか。奇抜な離れ目が中々にインパクトのある顔面の造形で、これも人によって賛否両論であろうが、カエル顔やタヌキ顔の好きな筆者は、彼女の起用を非常に好ましく思い、逆に次作での降板を非常に残念に思っている。まぁ、次作で起用されたマギー・ギレンホールも味があってかなり好きなのだが。

 そして、新生バットマンのテーマを手がけるのは、我らがハンス・ジマー。しかも、シャマラン作品を多く手がけるジェームズ・ニュートン・ハワードとタッグを組むという豪華さ。実際、本作で使用される楽曲は、一度通して聴けばすぐにハンス・ジマーの手によるものだと分かる。悪く言えば、今までの使い回しではないのか、というようなものばかりなのだが、それでもやはりアクション好きのハートをシビれさせるパワーとセンスに溢れた、良い音楽ばかりだ。

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 さて、本作の内容はと言うと、まさに及第点。それ以上でも以下でもない。怪しげなファンタジー監督ティム・バートンがメガホンを取ったり、仕舞いには乳首付きスーツまで着こなしてしまった旧4作とは趣をガラッと変更したダークなバットマン。昨今のメインストリームである、コスプレヒーローを真剣に描写する、という点をしっかり押さえた良い企画である。

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 しかし、そうは言っても本作はまだ新シリーズ第1作。これが成功しなければ元も子もない。というわけで、本作ではまだいわゆるベタなヒーローものの要素がかなりのウェイトを占めている。

 ”影の同盟”といういかにもな組織、”ラーズ・アル・グール”といういかにもなラスボス、心通わせた師匠が真の黒幕であったといういかにもな展開、そして、制限時間内に列車を止めなければ街全体が滅亡してしまうといういかにもなクライマックス。もちろん、良く出来た作品だ。筆者は、当代随一のフィルムメーカーにイチャモンを付ける気などさらさらない。そもそも、ベイラー(マイケル・ベイ作品、もしくはこれに準ずる爆薬量の作品をこよなく愛する者)である筆者は、バカみたいにベタベタなアクションものが大好きである。しかし、今本作を語る上で、やはり次作『ダークナイト』の存在は度外視出来ない。狂気の深淵、善悪の彼岸、正義とはいったい何なのかを極上のエンターテイメントという枠組みの中であまりにも克明に描き出して見せた同作を観た後では、やはり本作が描くベタでヒロイックな仕掛けの数々は、少し幼稚で陳腐なものとして映ってしまう。

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 さらに、本作は、台詞回しが少しくどい。例えば、

 「人は何故落ちるのか。」
 (Why do we fall?)

 「それは、這い上がるためだ。」
 (So that we can learn to pick ourselves up.)

といった一連の格言であったり、

 「見捨てないのか?」
 (You (still) haven't given up on me?)

 「決して。」
 (Never.)

といった粋な会話、または、

 「メモを見なかったのか?」
 (Didn't you get the memo?)

という粋な皮肉は、作中印象的に2度繰り返される。それ自体は悪くない。が、反復する名言数が多すぎる。これ見よがしの小洒落た台詞回しというのは、元来、筆者の好物とするところではある。しかし、そのようなやり方は、観客に対してともすれば薄ら寒い印象を与えることにもなりかねず、ここ一番で繰り出すからこそシビれるのである。映画としては長目とはいえ、141分という限られた時間の中で3回も4回も連発していいものでは決してない。

点数:78/100点
 いくつか悪口を書いたが、当然、本作は、新生バットマンの記念すべき第1作として申し分などあろうはずもない良作である。上述したように、やはり次作、これとの兼ね合いだ。さぁ、次回はいよいよ『ダークナイト』である。

(鑑賞日:2012.7.5)










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