[No.115] プレデターズ(Predators) <68点>





キャッチコピー:『「殺す」という本能。「生きる」という本能。』

 惑星のサード・ラウンド!
 誇り高きスペース・ハンター vs 戦場のピアニストと愉快な仲間たち!

三文あらすじ:傭兵のロイス(エイドリアン・ブロディ)は、遙か上空から地上への落下途中で目を覚ます。間一髪展開したパラシュートで何とか無事降り立つも、そこは見知らぬジャングル。彼を含め次々と着地する8人は、やがて見も知らぬ互いが”殺し”のエキスパートであるという点で共通していること、そして、自分たちが宇宙の狩人”プレデター(Predator)”の獲物として未知の惑星に送り込まれたことを知る・・・


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 いよいよ来月公開『プロメテウス』。その予習としての『プレデター』シリーズ第3弾が、本作『プレデターズ』である。最近はブログの更新がお留守になっていて、本作を観てからもかなり時間が経っているので、ややおぼろげな記憶を頼りにつたない感じで書いていく。

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 まず、注目すべきは、制作ロバート・ロドリゲスという点。エル・マリアッチ3部作のスタイリッシュ・アクション、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のバカバカしくも格好いいノリ、『シン・シティ』の洗練された映像、そして『プラネット・テラー』での究極にグロい描写など、彼の持ち味は、“プレデター”というコンテンツに極めて親和性が高い。したがって、彼が手がける新プレデターには、公開前からファンの熱い期待が寄せられていたのである。しかも、本作のプロットは、随分前からロドリゲス自身が考えていたもので、幾度か映画化に失敗した後、今回やっと念願叶ったという話。これは、ファンならずとも期待してしかるべき作品と言える。

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 ところが、いざ出来上がった本作には、肝心のロドリゲスらしさが微塵も感じられない。確かに、本作の監督は彼ではなく、ニムロッド・アーントルというあまり聞かない人なのだが、ロドリゲスも今や充分に大御所なのだから、もっと手出し口出しして彼テイストのプレデターに仕上げてくれればよかったのに。

 唯一彼らしさが少し垣間見えるのは、ハンゾー vs ファルコナー・プレデターの一騎打ちシークエンス。

 坊主に髭、グレーのスーツに紫のカッター、背広の下のホルスターから抜くのはゴテゴテした2丁拳銃、背中一面に厳つい刺青を施し、手の指を一部欠いている。そんなベタベタなジャパニーズ・ヤクザこそがハンゾー。さらに、ロドリゲスの日本好きは止まらない。プレデターの狩り場で何シーズンも生き抜く男ノーランド(ローレンス・フィッシュバーン)のアジトで年代物の刀を目にした彼は、「これは素晴らしい…」と一言。そこまでいくともはやベタではなく、”ゲイシャ”、”フジヤマ”的日本のロスト・カルチャーである。

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 そんなハンゾーは、終盤、”戦場のピアニスト”エイドリアン・ブロディ演ずるロイスを筆頭に生き残った数人を逃がすため、自ら単身ファルコナー・プレデターと対峙する。ここは確かに格好いいし、『パルプ・フィクション』でブルース・ウィリスが刀を手に取ったときのように、”あぁ、やっぱりコイツら(ロドリゲス&タランティーノ)にとって、最強の武器は刀なんだなぁ”と感じることもできる名シークエンスだ。

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 しかし、ここも少しやり過ぎ。風になびく草原で互いに走り寄る両者。最後の一閃。しばしの沈黙。画面向こう、倒れるプレデター。続いて画面手前、ハンゾーも口から一筋血を流し、倒れる。こんなのは、もはや”スシ”、”ニンジャ”的ロスト・カルチャーであって、全体のややシリアスな雰囲気からすると、おふざけ感が際立ち、少し浮いてしまっている。

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 その他、本作の見所はというと、やはり「ザイオ~ン!ヒアミ~!!」でおなじみ、ローレンス・フィッシュバーンの好演だろう。

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 彼が演じるノーランドという男は、主人公ロイスらと同様にしてかつてプレデターの狩り場である惑星に連れて来られ、現在まで長年サバイバルし続けている、というキャラクター。彼とその安全なアジトの登場によって、場はいくらか安心ムードに包まれるのだが、そんな彼が実は精神を病んでいるという事実が発覚し、再び緊張ムードに。また、ロイスの惑星脱出プランは、プレデターの中でも虐げられているクラシック・プレデターを解放し、引き換えに宇宙船を操縦させて地球に帰る、という奇想天外なものであり”それは無理だよ・・・”感の強いものである。しかし、このプランを聞いたノーランドが”それは思いつかなかったぜ・・・”と驚嘆するに至り、俄然現実味を帯びることになる。ノーランドというキャラクターを起点としたこの辺の緩急は、中々上手い。

 そして、何と言ってもローレンス・フィッシュバーンの演技。これはもう見てもらえば一目瞭然なのだが、すごくキモい。精神を病んだキャラを演じる彼にとって、もちろんこれは褒め言葉である。やはり、彼は同じ黒人俳優として我らがサミュエル・L・ジャクソンに匹敵する素質を持ったいい俳優である。

点数:68/100点
 待望のプレデター最新作としては、可もなく不可もなくといったところ。個人的には、ロバート・ロドリゲスというネーム・バリューに少し期待しすぎてしまったところがあったかもしれない。

(鑑賞日:2012.7.13)

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