[No.121] エイリアン4(Alien:Resurrection) <65点>





キャッチコピー:『1979年、遭遇。1986年、決戦。1992年、消滅。1998年・・・あなたは「復活」を目撃する。』

 エレン・リプリーよ、永遠に…。

三文あらすじ:フィオリーナ宇宙刑務所での死闘から200年後、溶鉱炉に身を投じて命を絶ったはずのエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)は、軍の実験宇宙船”オリガ号”でクローン再生される。彼女の体内から“クイーン”のチェスト・バスターを摘出した軍は、エイリアン飼育実験を進めるが、案の定、エイリアンは脱走、船内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。そんな中、リプリーは、実験用献体を輸送してきた”ベティ号”のクルーと共に、船内からの脱出を試みるのだが・・・


~*~*~*~

 
 世紀の傑作SFバトル・アクションであった『エイリアン2』を前にして、以降の2作品は、どんどん”悪趣味”な方向に突っ走ることになる。

 いたいけなニュートを冒頭で殺してしまうなど、ストーリー面で悪趣味だった前作に対し、本作は、どちらかというとビジュアル面で非常に悪趣味。冒頭からクローン化に失敗したリプリーがどアップで映し出され、とても気持ち悪い。そして、何と言っても気持ち悪いのが、リプリーがその”失敗作たち”を発見するシークエンスだ。これはもう、そんなシーン必要あるか!?と製作者に問いただしたくなるほど悪趣味かつ蛇足感のあるパート。特に、7号のビジュアルは、障害者の方々から苦情がくるのではないかとこちらが心配になるほどグロテスク。作品のインパクトをストーリーとはいまいち関係の無いところで得ようとする風潮には、あまり感心しない。

 ビジュアルで言うなら、本作公開時に話題になったのが”泳ぐエイリアン”

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 SFXを駆使したものの非常にちゃっちくなってしまった前作に対し、本作で登場するフルCGのエイリアンは、それなりに重厚感もあって中々良い。とはいえ、やはり本シリーズの魅力は、出てきそうで出てこないエイリアンというところにあるのだし、そもそも「今度のエイリアンは泳ぐ!」・・・「だから?」という感じは否めない。やっぱり、ストーリー・テリングであったり、演出面の妙技でビビらせて欲しいのが、エイリアン・シリーズであろう。

 では、キャスト&キャラクター面に目を向けてみる。

 本作において、もはや我らがエレン・リプリーは、前作までの彼女とは別人。

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 エイリアンの遺伝子を体内に宿した彼女は、人間と言うよりはエイリアンに近い存在になってしまっている。エイリアンにビビらないリプリーなんて、リプリーじゃない!

 というわけで、本作のヒロインは、リプリーではなくむしろウィノナ・ライダー演じるアナリー・コール

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 正義感と勇気を感じさせる凛々しさ、何より万引き以前のウィノナは可愛い!彼女こそエイリアン・シリーズの新ヒロインに相応しい存在と感じられる。しかし、そんな彼女も実はアンドロイドであったというネタバレが終盤であり、なんだかなぁ・・・といった印象。別にアンドロイドが主人公になってはいけないという訳ではないが、なんかやっぱりそうじゃないんだよ・・・。

 キャストについて個人的に注目したいのは、ベティ号の戦闘員ジョーナーである。

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 彼を演じるのが、何を隠そう、我らが深紅の悪魔”ヘル・ボーイ”を演じたロン・パールマンなのだ。近年希に見るブサイク、もとい無骨な顔立ちがヘル・ボーイと奇跡のマッチングをみせた彼であるが、本作のようなSFホラーとの相性も抜群。非常に味のある見た目と演技で盛り上げてくれる。特に、エイリアン・エッグが設置された縦長空間において、ハシゴから逆さまになり両手で銃を撃つシーンの格好良さは、必見である。

点数:65/100点
 前作よりは普通のSFホラー・アクションとして楽しめるものの、逆に言えば”エイリアン”である必然性のあまり感じられない”凡作”になってしまったシリーズ4作目。まだまだ続編を作れそうなオチだったとはいえ、本シリーズの続きはこの辺で止めておくのが正解だろう。というわけで、あまり良い評判を聞かないシリーズのプリクエル『プロメテウス』に僅かな期待を寄せ、今週末を待ちたいところである。

(鑑賞日:2012.8.19)

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