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23
2012

[No.123] AVP2 エイリアンズvsプレデター(Aliens vs Predator:Requiem) <53点>





キャッチコピー:『今年のクリスマス、地上に平和はない』

 レクイエム・フォー・ドリーム…。

三文あらすじ:南極での死闘後、エイリアンを殲滅したプレデターの母船内で、スカー・プレデターの遺体からプレデターの遺伝子を取り込んだ新種”プレデリアン”が誕生する。プレデリアンの暴走によってコントロールを失った母船は、アメリカ、コロラド州ロッキー山脈の森林に落下、町に拡散したフェイス・ハガーは住民に寄生し、次々とエイリアンが増殖する。この事態を収拾するべくプレデターの母星から”ザ・クリーナー”と呼ばれるプレデターが地球に飛来、閑静な町を舞台に今度はエイリアンの大群対プレデター(Aliens vs Predator)の死闘が繰り広げられる・・・


~*~*~*~

 
 前作は、SF史上最凶最悪の完全生物”エイリアン”とSF史上最も誇り高き狩人”プレデター”という2大クリーチャーが、両者のファンのどちらも満足出来る形で大バトルを繰り広げる、という、まさに夢のような作品であった。

 そして、本作。前作直後に時間軸を置き、オチで登場していた新種のエイリアン”プレデリアン”を主軸に据えたことは、非常に評価できる。

avp2predalien.jpg


 しかし、前作で叶えられたエイリアン、プレデター両ファンの”夢”は、本作で潰(つい)えてしまったと言わざるを得ないだろう。皮肉なことに、そんな我々の”夢”にとって、本作はタイトル通りの”鎮魂歌”となってしまったのである。

 まず、本作の決定的にダメなところは、普通のSFホラーに成り下がってしまっている、というところだ。とりあえず、せめて舞台は”閉鎖空間”であって欲しかった。1作目ではノストロモ船内、2作目ではLv-426の植民基地内、3作目ではフィオリーナ宇宙刑務所内、そして4作目ではオリガ号船内というように、エイリアンシリーズでは”お約束”として、みなそれなりの閉鎖空間で物語が展開される。前作は、その点をよく分かっていて、エイリアンとプレデターが死闘を繰り広げ、人類が巻き込まれるその舞台を、南極直下に眠る巨大ピラミッド内に限定していた。

 しかし、本作の舞台は、山間の”町”である。もちろん、『プレデター2』の舞台であるL.A.のような大都市ではなく、非常に小さな田舎町であり、その点で一種の”閉鎖空間”と言えなくはない。でも、そうじゃないんだ。もっと狭~い、暗~い空間の中でどこから襲ってくるか分からないエイリアンの恐怖に怯える。それがエイリアンシリーズの良さに他ならない。その点を度外視してエイリアンたちを町に解き放ってしまった、というところに、本作が凡庸なSFホラーになってしまった理由の一端があるように思える。

 本作が舞台を狭くないところに置いてしまった、ということは以上で述べた。では、本作は暗くないのか。否。本作はほぼ終始真っ暗である。これも良くない。
 確かに、エイリアンシリーズは、暗~い空間が主な舞台である。しかし、本作の暗さは明らかに度を超えていて、地上派放送時には、明度を本来より50%も上げるという異例の措置が執られたほど。つまり、普通に観ていたなら、何が起こっているか分からないのである。我々は、エイリアンvsプレデターという夢の対決を心ゆくまで”はっきり”と見たい。

avpr2.jpg


 えぇと…どちら様ですか…? この点、やはり前作はよく分かっていて、ピラミッド内という比較的薄暗い空間でありながら、エイリアンとプレデターが対峙する際には、スローモーションなども交えつつ両者の対決を余すところ無く見せてくれていた。

 さらに、もう1つ、個人的に嫌だったのは、本作の”悪趣味さ”である。

 まず、冒頭、狩猟中にプレデターの母船墜落を目撃する市長親子。ここが冒頭にして本作の最も悪趣味な部分だ。いたいけな子供の前でフェイス・ハガーの強酸を浴び、徐々に左腕を切断されるお父さん。我が父が悶絶する様を目の前で見せられ、ただでさえトラウマ盛りだくさんなのに、そんな子供自身もまた、無情にもハガーの餌食となってしまう。

avp2kid.png


 こんな幼気な少年が…。さらにさらに、目を覚ました子供は、目の前でお父さんがチェスト・バストされる現場を目撃し、直後、自身もその薄い胸を陰湿な悪魔に食い破られてしまう。これ普通、直接描写するかね?!本当に悪趣味だ。エイリアンシリーズ3作目の冒頭において、いたいけなニュートをいとも簡単に殺してしまった、あの悪趣味さを彷彿とさせる。

 他にも、入院中の妊婦さんがプレデリアンに襲われ、卵を産み付けれる、という展開。

avpr1.jpg


 卵というか、実際には案の定、妊婦さんのお腹を突き破って大量の子供プレデリアンがわさわさ生まれてくるのだが、これも本当に悪趣味。もうホンマええって…。とため息をついたのは、きっと筆者だけではないだろう。

 この他にも、本作には、ただグロいだけではない、非常に”悪趣味”なグロ描写が満載。しとしと降り続ける雨も相まって、なんだかとってもどんよりした読後感を抱く作品に仕上がっている。

点数:53/100点
 往々にして映画というものは、作を追うごとにクオリティが下がっていくものではある。しかし、SF界を代表する両横綱を登場させる夢の企画が、シリーズ2作目にして”バイオハザードもどき”の凡作になってしまったことは、非常に悲しい。せめてもの救いは、新生ニュートとして造形されたモリーが無事生き延びた、ということぐらいではなかろうか。

(鑑賞日:2012.8.21)










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Tag:エイリアン侵略系SF グロ注意 悪趣味映画 ダメな続編

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