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14
2012

[No.132] アバウト・ドリームズ(About Dreams) <70点>

About Dreams

キャッチコピー:unknown

 全てが思い通りにならぬ事くらいは知っているつもり。
 でもすんなり受け入れられもしないから。

三文あらすじ:人は”夢”を抱く。難病の治癒、ギリシアのコテージ、子供の幸せ。これは、”夢”についての(About Dreams)物語・・・

<本編(4分50秒)>



~*~*~*~

 
 あなたの”夢”は、何ですか?

 こう聞かれて即答出来る人は、そう多くないと思う。もちろん、人それぞれ何かしら生きる糧を持っていて、そのために日々頑張っているのだが、普段は中々意識しないものだ。しかし、一時の逡巡の後、口を突いて出る第一声。それは、意外とその人の本心だったりするのかもしれない。

 そんな人々の様をインタビュー形式で描き、”夢”についてささやかに綴るのが、本作『アバウト・ドリームズ』である。

 まぁ、筆者などは、”夢”の大切さを熱く語る”夢信者”のような人が大嫌いだし、特に壮大な理想も些細な願いも持ち合わせてはいない。そもそも”夢”だとか”運命”といった曖昧で甘美な概念は、行動を起こす前に掲げるべきものではなく、がむしゃらに走り抜けた後ふり返って眺めた自分の足跡に付けるべき名であると思っている。つまり、“夢”なんてのは、何かを成し遂げる前に口にすべき言葉ではないのである。そういう意味で”夢”は、ある種”正義”に似たところがあるのかもしれない。

 そんな捻くれた筆者が本作で最も心惹かれる”夢”は、老夫婦の「最後くらいは映画に行くっていうのはどう?」というものである。おそらくこの老夫婦、特に旦那さんの方があまり映画鑑賞を好まないのであろう。しかし、奥さんはベタな映画デートがしたい。そうやって楽しく過ごしてきた何十年間なのだということが感じられる。とってもステキな”夢”だ。

 また、老婦人2人の「月に行くのはどう?」というのも大変ステキだ。彼女たちは、自分の人生に、そして2人の友情に満足しているのだろう。だから本当は、少なくともこの地球上でやり残した“夢”など、彼女たちには無いのではないだろうか。やはり、その人のこれまでの人生が垣間見えてしまう老人たちの”夢”は、涙腺を刺激する。

 というか、本作の”夢”は、全て”ウソ”が無くていい。大金が欲しい、というのにしても、足がちゃんと動くようになって欲しい、というのも、ちゃんとその人の本心であろうということが伝わってくる。全ての人が平和に暮らせますように、という壮大な”夢”にしても、老シスターが言うのなら説得力が違う。本作で”夢”を語る彼らは、みな本当に気持ちの良い連中だ。

 とはいえ、”夢”は決して優しくはない。”夢”をなめてかかっていた者、”夢”に裏切られた者。原因は様々だろうが、”夢”とは少なからず挫折を伴うものである。そういうものである。がむしゃらに頑張るも良し、いつまでも現実を離れて”催眠”にかかるのも良し。楽しくやっていれば、いつか”新しい何か”に出会えるはずだ。そうやって、”夢”と戯れながら、日々を、人生を歩んでいこうではないか。

点数:70/100点
 何だか今年は色々なことがあって、最近も色々なことがあって、でも、やっぱり今まで通りヘラヘラ暮らしていきたいし、そうすることしか出来ない。そんな筆者にとっては、胸にぐっとくる良質のショートフィルムであった。

(鑑賞日[初]:2012.9.14)

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Tag:心が温まる話

2 Comments

名無しさん  

人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ。愛は負けても親切は勝つぜ。下らない親切を持ち寄って、また飲みにでも行こうじゃないか。

2012/09/14 (Fri) 18:23 | EDIT | REPLY |   

Mr.Alan Smithee  

Re:

創造的な人たちが一般人とちがった思考をするのは、彼らが実際に一般人から除け者にされたか、それとも、されたと思いこんでいるからである。アウトローな人生、楽しんでいきましょう。

2012/10/31 (Wed) 20:37 | EDIT | REPLY |   

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