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03
2012

[No.136] 悪魔のいけにえ(The Texas ChainSaw Massacre) <75点>

CATEGORYホラー
The Texas Chainsaw Massacre



キャッチコピー:『Who will survive and what will be left of them?』

 悪魔ですら正気を疑う狂気の世界。

三文あらすじ:サリー(マリリン・バーンズ)を始めとする男女5人は、そのうちの1人フランクリン(ポール・A・パーティン)の旧家で余暇を過ごすためテキサスに帰郷する。道中不気味なヒッチハイカー(エドウィン・ニール)に遭遇するも、何とか無事目的地に到着する一行だったが、そこは、人の生皮を仮面として被る殺人鬼“レザーフェイス”(ガンナー・ハンセン)と彼の食人一家が住む悪魔の土地だった。テキサスにおいて、チェーンソーによる大殺戮(The Texas Chain Saw Massacre)の幕が上がる・・・


~*~*~*~

 
 本作を形容する言葉は”狂っている”が最も相応しい。冒頭の死体撮影のシーンから道中でフランクリンが披露する不必要に生々しい屠殺描写、そしてものすごく気持ち悪いヒッチハイカー”スリム”の登場など、まだメインの舞台に到着していない内からとにかく常軌を逸した演出のオンパレード。

 そして、これらの不気味演出にテキサスの荒野が異常なマッチングを見せている。

karatto.png


 テキサスといえば上質なロードムービーの本場であり、すごく広大で自由でゴキゲンなイメージのある土地だ。しかし、その反面、本作ではジリジリと照りつける太陽の熱さが、不気味演出の醸し出す不快指数を何倍にも増幅させている。なんだかカラッとした恐怖。

 さらに、BGMがまた恐い。BGMといっても本作においてそんなものはほとんどなく、概ねただの不快音が流れるだけ。しかし、これが前述の不気味演出や荒野の乾燥した空気と絶妙なマッチングを見せ、これ以上ないほどの恐怖を演出している。

 これらの要素を結集させ、上手くまとめ上げているのが、ややドキュメンタリータッチの描き方だ。本作は”実話”というていで撮られており、演出や展開が非常に淡々としている。これが恐い。恐いというか不気味

 以上のように、全ての要素が奇跡のフィットを見せ完成した本作は、世間の評判に違わぬ世紀の恐怖ムービーに仕上がっている。以前にも、当ブログ内で本作のマスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されている、ということと、そんな名作をブルーレイでしか置いていないTSUTAYAの無能ぶりをお伝えした。まぁ、とにかく、本作と同じトビー・フーパー監督が撮った続編は、箸にも棒にもかからない駄作である、ということなので、やはり本作のホラー映画としての出来の良さは”まぐれの”では言い過ぎにしても”奇跡の”と形容するのが正解のようだ。

 本作を語る上で避けて通れないのは、やはりホラー映画界きっての名キャラクター”レザーフェイス”であろう。これは本当に恐い。

leatherface.jpg


 まず、その容姿が狂っている。はぎ取った人の生皮を仮面として被った巨躯の男性。チェーンソーを片手に、やってくる若者を殺しまくる。しかし、それでいて兄(父?)であるドレイトン(ジム・シードー)にはいたって従順で、棒で叩かれるとものすごくシュンとする。めっちゃ不気味。しかも、女装趣味がある辺り、本当に狂っている。

 そして、コイツの登場シーンがことごとく恐い。これは、演出の淡々さに寄るところが大きいのだが、まず、初登場時、玄関突き当たりの入り口から突如現れ、ジェリー(アレン・ダジンガー)に容赦のない一撃をお見舞い、バタバタと痙攣する彼にトドメの二撃目を食らわせると間髪を入れずに奥へと引きずり、刹那、鉄のシャッターをドーンッ!と閉める。これが恐い。というか、ホラーの敵としてはかなり斬新な動き。言い換えれば非常に”リアルな動き”をする。

 そう、彼は突拍子もないキャラクターに見えて、実はめちゃくちゃ人間臭いのである。途中から人智を越えたモンスターと化したジェイソンや、そもそも人智を越えた存在であるフレディであれば、どれだけ残虐な行いをしても、恐いことは恐いがまだフィクションとして受け入れることが出来る。また、その逆に、多少変な癖を持っていても見るからに人間であるノーマン・ベイツなどであれば、これはこれで割り切って、人間って恐いなぁと受け入れることが出来る。しかし、レザーフェイスは、浮世離れしたキャラクター造形に反してとても人間臭い行動を取るため、観ていて納得出来る分類をしかねるのである。彼に言いようのない恐怖や不気味さを感じる理由は、こんなところにもあるのではないだろうか。

点数:75/100点
 せっかく『映画 けいおん!』で”ぴゅあぴゅあ”になった”はーと”を一瞬で凍り付かせる、悪魔のような作品。しかし、本当に良く出来ている。仮にその完成度が偶然の産物であったとしても、やはり素晴らしい。ラストでただ1人助かったサリーのあの笑い方も含めて、狂気に充ち満ちた大傑作である。ん~・・・よし、もう1回『けいおん!』観よう!

(鑑賞日[初]:2012.10.3)










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Tag:グロ注意 悪趣味映画 ヘンテコ邦題 砂漠

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