[No.146] サンゲリア(ZOMBI 2) <78点>

Zombi 2



キャッチコピー:『心臓一撃!今80年代最大のショックが襲いかかる!』

 荒唐無稽・オブ・ザ・デッド。

三文あらすじ:ニューヨーク湾内で迷走中のヨットが発見され、乗り込んだ警官が不審者に噛み殺される事件が発生。ヨット所有者の娘アン(ティサ・ファロー)は、父の行方を知るため、新聞記者ピーター・ウェスト(イアン・マッカロック)と共に南海の孤島マツールに赴く。しかし、そこは死者が蘇り人々を襲うという奇病が蔓延した死の楽園だった・・・


~*~*~*~

 
 ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』をパクった『Zombi 2』なる原題(米版はそのまま『ZOMBIE』)ながら、本家本元と並び称されるゾンビ映画のマスターピース。”マカロニ・ゾンビ”という造語まで生み出すこととなる迷匠ルチオ・フルチの悪趣味きわまるセンスが爆発した、まさにB級ゾンビ映画の傑作である。

 誠に恥ずかしながら、筆者は今回が初鑑賞だったのだが、正直前評判から期待していたほどの”グロさ”はなかった。もちろん、現代の感覚のみで過去の名作を評するのは愚の骨頂であるが、本作のまさに”目玉”である”目玉串刺しシーン”も、目を背けるほどの気持ち悪さではない。それならば、むしろお決まりの人肉捕食シーンの方が不快感がある。最近ゾンビ映画ばかり観すぎて、そろそろソーセージが食べられなくなってきた。

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 しかし、本作には、B級ゾンビ映画として見るべきところがたくさんある。

 まず、度肝を抜かれるのは、何と言ってもゾンビvsサメの格闘シーン。

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 ゆらゆら泳ぐサメにゾンビメイクの役者(調教師?)がじゃれ合うといった感じのチープなシーンなのだが、ゾンビとサメを海底で戦わせようという発想の奇想天外さが大変素晴らしい。しかも、肝心のゾンビが何故海底に潜んでいたのか皆目見当が付かないという雑さも重ねて素晴らしい。

 その他、稚拙なカメラワーク、間延びした演出、拾ったヘルメットを一瞬にして400年前のものだと見抜く登場人物、400年前に埋葬されたのに大層肉付きの言いゾンビたち(頭を割ると血が噴き出したりする。)、ショボいクライマックス、使い回しのゾンビ炎上シーンなどなど、これぞB級映画の真骨頂とでも言うべき陳腐でチープなシーンのオンパレードだ。

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 さらに、主人公であるピーターが禿げているというのも本作に安っぽい味わいをもたらす原因の1つ。しかも、ブルース・ウィリスやニコラス・ケイジのような”前から禿げ”ではなく、過激な”アルシンド禿げ”である。

 極めつけは、やはり有名なラストシーンであろう。何とか死の島からヨットで逃げ出したアンとピーターは、既にアメリカ中がゾンビに埋め尽くされていることをラジオで知る。これ自体は、非常にワクワクゾクゾクする最高の締め方である。しかし、肝心のラストシーン。橋の上をゾンビの群れが歩いているのだが、無許可のゲリラ撮影であったため交通規制が行えず、彼らの下の道路では普通に車が走っているのである。最高!

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 本作がロメロ版と比較してよく言われるのは”ゾンビのリアルさ”である。青白いメイクを施しただけのロメロ版ゾンビに比べ、確かに本作のゾンビは眼孔からミミズまで覗かせるリアルなデザイン。まぁ、筆者は別にそんなところは重要ではないと思う。要はストーリーを動かすための要素として、それがゾンビであることが分かればいいだけの話。リアルなゾンビが見所であることはもちろんだが、だからといって本作の方が優れているという証明にはならないだろう。

 もっとも、美人の露出度という点では、完全に本作に軍配が上がる。

点数:78/100点
 若きイタリアの才能爆発。若さは勢いであり、勢いをもった変態は止めようがない、ということが分かる希代の迷ゾンビ映画である。

(鑑賞日[初]:2012.10.7)

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