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2012

[No.159] スネーク・フライト(Snakes On A Plane) <88点>

Snakes On A Plane



キャッチコピー:『映画史上、最もヘビーな映画!』

 それでは皆様、快適な空の“ヘビ”をお楽しみ下さい。

三文あらすじ:ハワイでオフロードバイクを楽しんでいた青年ショーン・ジョーンズ(ネイサン・フィリップス)は、大物ギャング、エディ・キムの検事殺害現場を目撃する。キムの殺人を法廷で証言するため、ショーンは、FBI捜査官ネヴィル・フリン(サミュエル・L・ジャクソン)によってL.A.まで護送されることに。しかし、彼らが乗った飛行機には、キムが送り込んだ大量の毒ヘビが潜んでいた・・・

~*~*~*~

 
 前回感想を書いた『ディープ・ブルー』では、我が愛しのサミュエル・L・ジャクソンがすぐに食べられてしまったので、今回は、彼の活躍が思う存分堪能できるB級モンスター・パニック『スネーク・フライト』をご紹介。

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 “B級”と言ったが、本作においてB級なのは、ジャンボ・ジェット機に大量の毒ヘビを乗せてみよう!というそのアイデアのみ。その点を除けば、本作は、意外にも極めて完成度の高い正統派“A級”モンスター・パニック作品である。

 まずは、オープニング。楽園の代名詞ハワイ“オアフ島”の情景をバックに、なんとなんと流れるBGMは筆者が敬愛するドノヴァン・フランケンレイター「Lovely Day」!本作の主人公の1人ショーンはサーフィンをこよなく愛する青年であり、さらに本作の監督デヴィッド・R・エリスも元サーファーであるらしく、その辺からの選曲であろう。未だサミュエルも登場しない内から筆者の個人的な趣味に触れてくるとは、冒頭から至れり尽くせりである。



 その後の展開も非常にテンポが良い。ショーンによる殺害現場目撃、キムの手下がショーンの自宅を急襲し、我らがサミュエル登場、証人になることにビビるショーンを説得、両名旅客機に搭乗という段階を全てちょうど良いぐらいの尺で観せていく。旅客機に乗るその他の客、客室乗務員、パイロットも端的で、しかし分かりやすいキャラ設定なので決して説明不足にはならない。離陸後、肝心のヘビが出てくるまでの焦らし具合もちょうど良い感じ。そして、満を持して、モンスター・パニック界のアイドルが登場する。

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 しかしながら、この第一次スネークパーティの幕開けは、一見するとテンポが悪い。あろうことか旅客機のトイレ内で事に及ぶ破廉恥カップルが最初の犠牲者、というのは、本ジャンルのお約束をしっかり踏襲しており好ましい。ところが、ここからの展開が少し冗長。せっかくゴキゲンなハイテンション・モンスターパニックなのだから、もっと勢いよくヘビの襲撃を描けばいいのに。これでは“パニック”ではない。

 と、思ったのも束の間。実は、その直後に盛大なる“パニック”シーンが用意されている。コクピットに毒ヘビが出現し、慌てたパイロットが計器をバンバン叩く。これがスネーク・パーティの合図。全ての酸素吸入器が乗客の頭上から飛び出し、同時にこれでもかというくらいの毒ヘビが出現する。ここからは、阿鼻叫喚・イン・ザ・スカイ。次々と毒牙に掛かる乗客。上空1万メートルをつんざく悲鳴。旅客機前方がより安全だということになり、ワッと押し寄せる群衆。その中で、転んだ男性が女性に踏みつけられ、ハイヒールが頭部に刺さるという、なんともバカバカしくて愛らしいグロシーンまで飛び出す始末。まさにスネーク・パーティである。

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 その後も、しばし安全圏に立て籠もっての小康状態から、ちょうど良いタイミングで第二次スネーク・パーティが催される。ここでも群衆のパニックによって階段から落下した乗客が、階下の突起物に突き刺されて死亡するという無意味な、しかし極めて有意義なグロ描写のサービス。モンスター・スネークの王様“アナコンダ”まで登場し、快適な空の旅は、加速度的に熱を帯びていくのである。

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 ここまで、本作のサービス的グロ描写について言及したが、本作は別に趣味の悪いスプラッターというわけではない。逆に、極めて親切設計な正統派モンスター・パニック作品である。初めての2人旅をする幼く初々しい子供たちは、ヘビに噛まれはするものの死なないし、アナコンダに締められて丸呑みにされるという残酷な死に方をするオヤジは、愛犬家の女性の犬を無理矢理囮にするという極悪非道な振る舞いをしたが故の末路である。つまり、本作は、物語の“お約束”、あるいは、ストーリー上の“因果律”がしっかり守られた作品ということだ。まぁ、それだけにツウなB級映画ファンには物足りないかもしれないが、むしろベタな展開をおもしろく描く方が監督の力量が問われるということを考慮する限り、監督デヴィッド・R・エリスは、中々の名監督と言えそうだ。

 そんな本作は、その後も“お約束”の連続。空調の故障を直すため、サミュエルは危険な格納庫に行かなければならないし、着陸寸前にパイロットが(暫定的に)死亡し、ゲーム好きのフリがあった男が操縦桿を握ることになる展開もベタ。おまけに、サミュエルはクレア・ミラー(ジュリアナ・マルグリーズ)と、ショーンはティファニー(サニー・メイブリー)とラストでくっつくという“ラブコメ”的な大団円。これも序盤からフラグビンビンで安心安定のオチである。しかも、このクレア、ティファニー両名は、男の憧れ“フライトアテンダント”

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 なんと羨ましい。スッチーとお付き合い出来るなら、筆者だって毒ヘビと戦おうというものだ。ビンビンなのはフラグばかりではないぞ。こっちのコブラだって・・・と、こういう破廉恥なことを言っていると、真っ先にモンスターの餌食になるので要注意である。

点数:88/100点
 大量のヘビ、ゴキゲンなヒーロー、上質のお約束、さらには、男の憧れまでをも乗せて飛ぶ“死のジェット機”。家族で鑑賞出来るとは言わないが、友達に勧めてもそこまで大きなヒンシュクを買うことはないであろう、安心の傑作モンスター・パニックである。

(鑑賞日[初]:2012.10.12)










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Tag:バカ映画 ヘビ映画 バディ・ムービー サミュエル・L・ジャクソン

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