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04
2012

[No.177] デリカテッセン(Delicatessen) <62点>





キャッチコピー:『「未来世紀ブラジル」よりシュール、「ツインピークス」より奇怪』

 満足した豚よりも、不満足な人間になる方がよい…のか?

三文あらすじ:核戦争から15年、荒廃したパリに建つ精肉店“デリカテッセン(Delicatessen)”。ある日、元ピエロの青年ルイゾン(ドミニク・ピノン)が、住み込みで働くため移り住んでくる。しかし、そこは人肉を売る不気味な精肉店だった・・・


~*~*~*~

 
 霧深きパリで繰り広げられるメルヘンで陰湿、ファンシーで醜悪なブラック・ファンタジー。監督は、ジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロ。ジュネと言えば、今ではやはり『アメリ』が代表作。しかし、筆者としてはどうしても『エイリアン4』の監督というイメージが強い。本作は、そんなジュネの長編初監督作であるが、正直、処女作からこんな摩訶不思議な世界観を、しかも首尾一貫してきちんと描くなんて、この人はどこかおかしいと思う。

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 SFにしろファンタジーにしろ、前提からして非現実的な作品というのは、世界観の構築に相当な注意が要求される。町並みや空模様、登場人物の衣服から小物まで、全てが世界観にマッチしていなければならず、少しでも趣の違うアイテムが映りこむと観客はとたんに映画のマジックから覚めてしまう。その点で本作は素晴らしい。あらゆる小物は可愛く怪しげで、町並みは陰湿、登場人物たちもどこか非現実的な顔立ちの者ばかりだ。

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 しかし、如何せん不気味。そして、取り留めがない。ファンタジーの代表格『不思議の国のアリス』を観ても分かるように、ファンタジーとは理屈の通らない展開の連続である。だから、筆者は個人的にファンタジーが苦手だ。唐突に、しかし堂々と畳みかける理不尽な展開は、筆者の心を揺さぶり、不安にさせる。前提だけでなく進行するストーリーラインも非現実的で非論理的というのが、本来的なファンタジーである。

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 そんなご多分に漏れない本作も、当然のように不思議演出の連続。例えば、予告編にもなっている“ベッドぎしぎしオーケストラ”のシークエンスは、ものすごく唐突に始まり、何事もなかったかのように終わる。何でそうなった?とか、このくだりはどんな意味があるんだろう?などと考える暇はない。我々はただ傍観し、受け入れるだけ。この辺は、やはり筆者の苦手なミュージカル映画とも似た部分である。

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 しかも、本作はいわば”ブラック・ファンタジー”であるから、上記のような“理屈”の部分での不安感に加え、ビジュアル的な不気味さ心理的な醜悪さも全開。

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 水浸しの薄暗い部屋に無数のカエルとカタツムリを放し飼いにしている男は言わずもがな、先述の“ベッドぎしぎし”にしても、ミュージカル風なのにやってることは混じりっけ無いSEX描写であるというところに、何か言いしれぬ不安を感じてしまう。そして、それが99分。頭がおかしくなりそうだ。

点数:62/100点
 ものすごく不気味でものすごく気持ち悪いへんてこなお話。つまり、ものすごく完成度の高い傑作ブラック・ファンタジーということである。

(鑑賞日[初]:2012.11.2)






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Tag:悪趣味映画

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