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2012

[No.189] 007 カジノロワイヤル(Casino Royale) <78点>

CATEGORYアクション
Casino Royale



キャッチコピー:『最初の任務は、自分の愛を殺すこと。』

 “宵の明星”が沈むとき、男は“スパイ”になる。

三文あらすじ:殺しのライセンスを得た英国諜報部MI6のシークレット・エージェント“007(ダブル・オー・セブン)”ことジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、マダガスカルである男を追跡、彼の携帯から“エリプシス”という手がかりを入手する。バハマへ飛んだボンドは、マイアミ国際空港での旅客機爆破計画を阻止、同時に、爆破計画の黒幕でありテロ組織の資金をマネーロンダリングしていたル・シッフル(マッツ・ミケルセン)という男が莫大な損失を被ったことを知る。テロ組織への返済金を稼ぐためル・シッフルがモンテネグロの“カジノロワイヤル(Casino Royale)”で開催される高額のポーカーゲームに参加するとの情報を得たボンドもまたゲームに参加するが、お目付役として財務省から派遣された美女ヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)に次第に惹かれ、やがて深く愛すようになる・・・

<本作の主題歌“You Know My Name”>


~*~*~*~

 
 007シリーズ第21弾作品『カジノロワイヤル』。1967年にも同名の映画が制作されているが、本作はそのリメイクではない。67年版は、本家シリーズの製作者としておなじみのブロッコリ一族も関わっていないし、何より本家をおちょくったドタバタコメディであるらしい。とはいえ、オーソン・ウェルズ、ウディ・アレン、ピーター・セラーズなどの超ビッグネームが出演しているようだし、バート・バカラックが手がける主題歌『恋の面影(The Look Of Love)』はかなりの名曲ということなので、一見の価値はありそうでもある。ポスターもカッコいいし。

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 話は本作である。監督は、マーティン・キャンベル。主な作品は『007 ゴールデンアイ』、『マスク・オブ・ゾロ』、『バーティカル・リミット』など。『ゴールデンアイ』は今でもピアース・ブロスナン版007の最高傑作と位置付けるファンも多いとはいえ、総じて言ってしまえば、まぁ、あまりパッとしない監督である。

 しかし、脚本をニール・パーヴィスが手がけている。彼は最近の本シリーズの常連で、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』、『ダイ・アナザー・デイ』、本作、『慰めの報酬』、そして、『スカイフォール』と実に5作もの007に関わった匠である。後に『スカイフォール』を手がける男の作だと考えると、本作の秀逸な出来栄えにも納得だ。最も白熱する戦いが“ポーカーゲーム”であるという本作の静的な展開を全く弛緩させることなく上手に描ききった手腕は天晴れ。

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 キャストに目を向けてみる。6代目ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグについては、前回少し述べたので、今回は本作のヒロイン、すなわち、俗に言う“ボンドガール”であるところのヴェスパー・リンド、及び彼女を演じるエヴァ・グリーンについて若干述べる。

 何を置いてもまず言及すべきは、当然その美貌であろう。

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 最高。カーチスならずとも「いい…。」と呟いてしまうほどの魅力である。

 これは完全なる結果論だが、やはり彼女を採用したキャスティングは素晴らしい。ヴェスパー・リンドとは、007シリーズにおいて特別な女性である。ボンドが初めて心の底から愛した女性でありながらにして、彼を裏切り、彼が本当の“スパイ”になるための道を示した人物。したがって、ヴェスパーは、圧倒的な美貌や抜群のプロポーションは言うに及ばず、ボンドにも負けない強さ、気丈の裏に隠れた憂い、笑顔の下に潜む影などを兼ね備えている必要がある。そういった意味でやはりエヴァは最高だ。何より、おっぱいが大きい。殺しが正義かは分からない。でも、少なくとも、おっぱいは正義だ。

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 しかし、同時に、筆者はヴェスパーを“ボンドガール”とは呼びたくない。ボンドガールとは、広義においてジェームズ・ボンドのお相手を務めるヒロイン的ポジションの美女であり、ときには敵、ときには味方。近年では1作で2人登場し、しばしばそのうちの1人は中盤で死亡するというのが定番である。しかし、その全てに共通するのは“ボンドとの大人の恋”。ヴェスパーのようにボンドと真実の愛を育み、その上裏切ったりして彼のメンタルを掻き乱すような女性は、筆者の極めて個人的な定義によれば“ボンドガール”ではない。ちなみに、筆者のこの感性によると『女王陛下の007』におけるトレーシーも同じくボンドガールではないことになる(トレイシーはボンドを裏切ってはいないが。この場合、“ボンドと真実の愛を育んだ”という部分が引っかかっているのである。)。

 ちなみに、本作で登場する“ヴェスパー・マティーニ”は、ジェームズ・ボンドを象徴するアイコンの一つであるが、彼が「Vodka Martini. Shaken, not stirred.(ウォッカマティーニ。ステアせずシェイクで。)」との名台詞で注文するものとは別物である。ヴェスパー・マティーニの正確なレシピは、Wikipediaによると以下の通り。

 ゴードンズのジンを三オンス、ウォッカを一オンス、キナ・リレ半オンスに氷を加え、単に混ぜるだけではなく、氷で冷たくなるまでよくシェイクし、大きめに薄く削いだレモンの皮を入れる。



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 さて、本作のシークエンスについていくつか言及する。

 まず、アヴァンからオープニング。これは中々素晴らしい。物語は、世界最高のスパイのエピソード0を語るに相応しく、モノクロ映像で幕を開ける。エレベーターの階数表示に注目。表示は“6階”までしか示さない。ボンドはまだ“7”という殺しのナンバーを背負っていないのである。

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 裏切り者とその始末のため派遣されたボンドとの会話が、ボンド初の殺しの映像と交互に展開されていくというニクイ演出。007シリーズのオープニングと言えば“ガンバレル・シークエンス”であるが、その出し方も極めて秀逸。裏切り者をボンドが射殺し、場面はボンド初の殺しのラストシーンへ。最後の力で起き上がる敵をふり返るボンドが、我々に向かってすかさず銃弾を放つ。“ガンバレルの見せ方”という意味では、おそらく本作がシリーズ一ではないだろうか。

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 また、主題歌も中々良い。ドラッグ服用が発覚し降板したエイミー・ワインハウスに代わり起用されたクリス・コーネルは、新生ボンドを象徴するかのような若くて勢いのある歌声。楽曲『You Know My Name』も若干007っぽくない主題歌ではあるものの、若さ、勢い、共に申し分なし。何より、オープニングシークエンスの映像が素晴らしい。アニメーションを用いた極めてセンス溢れる仕上がり。これまでのシリーズ作品と違い、女性のシルエットが全く登場しないという点に注目である。これは未だボンドが真の“007”ではないからであろう。やはり女を侍らせてこその007。ヒロインであるヴェスパーも顔が一瞬映るだけであり、彼女が少なくとも他のボンドガールとは一線を画した女性であることが強調される。

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 この後は、オープニング明けの追跡劇が中々新鮮でおもしろい。特に注目なのは、逃げる男。彼の人間離れした身のこなしは、単純なチェイスシーンを盛り上げる画期的なギミックと言っていいだろう。その後は、まぁ全編月並みと言えば月並み、よくまとまっていると言えばよくまとまっている。そんな感じで滞りなく物語が進む。

 ネタ的に大注目なのは、ボンドの拷問シーンである。『SAW』や『ホステル』なんて目ではない。男性なら悶絶必至、失神注意の超残虐シーン。男のみ18禁にすべきだ!と映倫に訴えたくなるほど、精神的にくるタマキン叩き上げ。殺しが悪かは分からない。でも、少なくとも、キンタマを叩き上げるのは悪だ。

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 さて、本作で最もシビれるシーンは、やはりラストシーンである。別荘のような大豪邸に1人到着した本作真の黒幕Mr.ホワイト。ハーヴェイ・カイテルとは似ても似つかないこのふてぶてしいおっさんに電話が掛かり、出たとたんその足を銃弾が貫く。なんとか玄関まで這っていこうとするホワイトに人影が落ち、目を上げるとそこには我らがジェームズ・ボンド。彼は、名乗る。

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「Bond. James Bond.」


 かくして、スカイフォール生まれの孤児は、我々のよく知る“007”になったのであった。

点数:78/100点
 007のエピソード0を描く作品としては、これ以上ない出来ではないだろうか。ダニエル・クレイグも本当によく頑張っているし、素晴らしい。しかし、一方では、こんなの“007”じゃない!という頑固なファンの声も理解出来るわけで。やっぱり“ジェームズ・ボンド”は、あくまでファンタジーの世界に生きるサラリーマンのヒーローであってほしいとは、筆者も思う。

(鑑賞日:2012.12.13)










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Tag:スパイ大作戦 男には自分の世界がある お酒のお供に

1 Comments

白坂丈(朝鮮人の妻とダウン症のガキ二匹持ち)  

No title

女の最強の武器はマンコだからね。

2015/12/12 (Sat) 02:27 | EDIT | REPLY |   

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