[No.191] ライカ(Laika) <78点>



キャッチコピー:『THE TALE OF THE BRAVEST DOG IN SPACE!』

 スプートニクに乗って宇宙に飛ばされたライカ犬のことを思えば、 僕の“幸せ”なんてちっぽけなモノだ。

三文あらすじ:1957年11月3日、ソ連は、人類史上初の生命体搭載衛星軌道周回実験のため、犬のライカ(Laika)を乗せた宇宙船スプートニク2号を打ち上げる。孤独な船内でこれまでの訓練の日々や飼い主との思い出を回想するライカ。船体に異常が発生し墜落寸前のそのとき、彼女はある決断をする・・・

<本編(8分48秒)>


~*~*~*~

 
 1957年11月3日、ソビエト連邦共和国領内カザフスタンに位置するバイコヌール宇宙基地から、スプートニク2号は打ち上げられた。搭乗者は1匹の犬ライカ。史上初めて衛星軌道を周回した生命体であり、大気圏再突入機構を持たぬ宇宙船で果敢にも宇宙へと繰り出した勇敢な淑女である。

 1説によれば打ち上げから10日後、1説によれば4日後、また他の説によれば数時間後には死亡していたと伝えられるライカ。打ち上げから約半年後の1958年4月14日、大気圏再突入を開始したスプートニクは崩壊し塵と化してしまっているから、その真偽の程は永遠に分からない。ここに憶測の付け入る隙がある。ロマンの沸き立つ余地がある。

 監督はAvgousta Zourelidi。イギリス国立映画テレビ学校で学んだ彼は、卒業制作として1匹の犬の壮大で哀愁漂う冒険譚をしたためた。

 まず、絵柄が大変キュート。タイトルの出し方も申し分ない。回想という形で時間を追い、ライカが如何にして宇宙飛行犬となったかを綴る構成もグッド。

 中でも最も素晴らしいのは、ラストシーン。絶望の中でライカが目にするのは、かつて地球から飼い主と見た星座。あれはやはりおおいぬ座なのだろうか。彼女は決心し、スプートニクから飛び出す。“死に場所を求めて”と言うのは短絡的。むしろ彼女はおおいぬ座となり永遠に生き続ける。いつまでも我々の胸に、飼い主の胸に生き続ける。

 最後に表示される、

 LAIKA 1954 - ?

というのが、粋でいなせ。これぞ“悪魔の証明への反抗”。すなわち“ロマン”である。

点数:78/100点
 愛しく哀しく暖かくなる素晴らしいショートアニメ。終盤のくだりをもう少し余裕を持って描けばより良かったであろう。まぁ、無理矢理片道切符の宇宙船に乗せられた犬が幸福の末路を辿ったなんて人間のエゴなのかもしれないが、無理矢理服を着せられる飼い犬よりはよほど幸せだと思いたい。

(鑑賞日[初]:2012.12.20)

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