--
--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
13
2013

[No.199] ダイ・ハード(Die Hard) <99点>

CATEGORYアクション
Die Hard



キャッチコピー:『地上40階!超高層ビルは戦場と化した!』

 A GOOD DAY TO BE A COWBOY.

三文あらすじ:クリスマス・イブ、NY市警の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、別居中の妻ホリー・ジェネロ(ボニー・ベデリア)に会うため、彼女が勤めるロサンゼルスのナカトミ・プラザを訪れる。夫婦久しぶりの再会も束の間、プロの武装強盗集団を率いたハンス・グルーバー(アラン・リックマン)がナカトミ・プラザを占拠、ホリーを始めとした社員全員を人質にして立て籠もる。偶然拘束を逃れた世界一不運な“不死身の(Die Hard)”男ジョン・マクレーンは、外部唯一の味方であるLA市警のアル・パウエル巡査部長(レジナルド・ヴェルジョンソン)と無線で連絡を取りながら、陸の孤島と化した超高層ビルで孤独な戦いに挑んでいく・・・


~*~*~*~

 
<前置き>
 ブログを始めたときからこの映画の紹介は常に念頭にあった。筆者の魂のバイブル『ダイ・ハード』である。

dh1.jpg


 『ダイ・ハード』と言えば、映画好きでない人でもある程度のイメージを持っているであろう超大傑作。それはおそらくブルース・ウィリスがエレベーターシャフトやダクトを這いずり回るといったものや、ついてない男が文句ばっかり言いながらテロと戦うというイメージ、またはとにかくタンクトップがドロドロなんていう印象だろう。

dh2.jpg


 全て正解である。しかし、筆者は一ダイ・ハードファンとして、ここで形式的に本シリーズのルールをまとめてみようと思う。

 その①:舞台は限定された空間
 その②:思想犯と見せかけて現金目当ての犯人
 その③:パートナーとの友情

 この3つ。『ダイ・ハード』をこれから観るという人がもしいるのなら、この3点は念頭に置いておいて欲しい。とはいえ、シリーズものの性として、やはりこのルールも全作にがっちり当てはまっている訳ではない。例えば、①に関しては、ビル→空港→NY市内→アメリカ全土→世界中と作を追うごとにどんどん広がりを見せているし、③に関しても、間接的な共闘しか見せなかった1作目2作目とは違い、その後の作品ではタッグを組んで直接の共闘を展開している。また、②に関しては、2作目で既に例外が発生している。したがって、筆者が提唱したこのルールは、厳密には本シリーズのルールとは言い難いのかもしれないが、まぁ、こういうのはいわば映画のお決まり。3作目以降まで続くシリーズもので当初の軸がブレなかったのは、おそらく『バック・トウ・ザ・フューチャー』と『リーサル・ウェポン』だけである。

<タイトル・バック>
 さて、本編である。本作をこれ以上ないほどこよなく愛している筆者であるが、1点だけどうしても許せない点がある。それはタイトルの出し方。以前何かのレビューで書いたが、タイトルの出し方はその映画のいわば玄関口であり、それだけにある意味最も重要な部分であると筆者は思う。

 その点、本作のタイトルは本当に何でもないシーンで突然登場する。あまりにも何でもない風景をバックにしすぎているので、文章による説明が著しく困難。どうせならその直後、ジョン・マクレーンが煙草に火を点けるシーンで出せば良かった。せっかく彼の横に大きくスペースを空けた構図なのだから。

dh3.jpg


 こんな感じで出てくる。適当過ぎやしないだろうか。

 本作のタイトル登場が悔やまれるのは、それまでの展開の完璧さにも起因している。映画開始と同時に、機内のシーン。座席の肘置きをぎゅっと握りしめるマクレーンの左手をアップにすることで、彼が既婚者であること、飛行機が苦手であることを伝えている。

dh4.jpg


 隣に座る紳士との会話も非常に粋でいなせ。靴を脱ぎ裸足の足を丸めた状態で絨毯の上を歩くという摩訶不思議な飛行機克服法を伝授する紳士が「信じていい。私はこれを9年間続けている。」と言えば、棚の荷物を降ろすマクレーンのジャケット下に拳銃を確認し驚く紳士に、マクレーンが「俺はニューヨークの刑事なんだ。」と言い、さらに「信じていい。俺はこれを11年間続けている。」と笑顔で続ける。

dh5.jpg


 棚から降ろした荷物は巨大な熊のヌイグルミであり、廊下を歩くマクレーンは美人なスッチーに一瞬目を奪われる。これら一連のほんの数分間のシークエンスは、彼が別居中の妻や娘にクリスマス休暇を利用して会いに来たことを教え、彼がユーモアを解し女性にも人並みに興味を持つフランクな人物であることを明らかにする。非常に秀逸なオープニングシークエンスである。

<ルールNo.1 “新時代の象徴ナカトミ・プラザ”>
 物語は、舞台をナカトミ・プラザへと移す。

 ロサンゼルスにそびえ立つこの超高層ビルは、本作において非常に大きな意味を持っている。以前『スピード』のレビューだったかで書いたので詳細は割愛するが、とにかく本作は、それまでの筋骨隆々ゴリマッチョな主人公が巨悪を相手に勧善懲悪の大活躍を繰り広げるというアクション映画界に新風を吹き込み、そして大ヒットした記念碑的作品。

dh6.jpg


 自前のハンドガン1丁と現地調達したマシンガンのみで戦うジョン・マクレーンは、身の丈ほどもある機関銃を振り回すシュワちゃんでは決してなく、狭苦しいエレベーターシャフトや通気ダクトを這いずり回るその姿は、密林を舞台に走り回るランボーのそれとも違う。また、擦り傷や打ち身が絶えず素足でガラスを踏んで苦悶するその様は、いかなる敵にも無傷で打ち勝つ最強コック、ケイシー・ライバックとは一線を画し、結婚生活より仕事を優先する女房に手を焼く様は、我らが女王陛下のプレイボーイ諜報部員ジェームズ・ボンドともかけ離れたものである。

dh7.jpg


 そんな新鮮な主人公像に説得力を持たせたのが、新時代を象徴する舞台ナカトミ・プラザ。全ての制御系統をコンピューターが管理する天に届かんばかりの超高層ビル。所有するのは、アメリカ企業ではなく日本の大会社。そこで働く凄腕社員は、男性ではなく女性であるホリーである。悪態ばかりつきながら泥臭い戦いを繰り広げる主人公ジョン・マクレーンが世間に受け入れられた背景には、時代の移り変わりをぎゅっと凝縮した名舞台ナカトミ・プラザの存在が不可欠であった。

dh8.jpg


 これがそのナカトミ・プラザ。正式にはフォックス・プラザであり、20世紀フォックスの本社ビルである。ロサンゼルスはセンチュリー・シティにあるらしいので、これからロサンゼルスを訪れる方は是非立ち寄ってみてもらいたい。筆者は、一度ロサンゼルスを訪れているにも関わらず、このビルに赴かなかったことを一生後悔するだろう。

 ちなみに、上述した通り斬新な主人公ジョン・マクレーンを演じる俳優に5人の候補が挙がっていたというのは、有名な話。すなわち、アーノルド・シュワルツェネッガー、シルヴェスター・スタローン、バート・レイノルズ、リチャード・ギア、そして我らがブルース・ウィリスの5人である。今となっては信じがたい話ではあるが、この中ではリチャード・ギアが最有力、ブルース・ウィリスは最も可能性の薄い候補と考えられていた、というのもまた有名な話。歴史は勝者が作るとは良く言ったものだ。ここでは、その5人を今一度並べて比較してみようと思う。

 まずは、最強州知事、言わずと知れたプレ様ハンター、シュワちゃん

dh9.jpg


 次に、弓矢で戦闘ヘリを撃墜する男、使い捨て上等のタフガイ、スタローン

dh10.jpg


 続いて、筆者はよく知らないが、Mr.キャノンボールと言えばこの人、バート・レイノルズ

dh11.jpg


 さらに、愛と青春のロマンスグレー、ニヤケ顔の社交ダンサー、リチャード・ギア

dh12.jpg


 そして最後に、我らが不死身のタンクトップヒーロー、世界一不運なナイスガイ、ブルース・ウィリス

dh13.jpg


 まぁ、今となっては当たり前の話だが、やっぱりブルース・ウィリス以外考えられない。それは結果論だとしても、リチャード・ギア、お前はダメだ。だいたい何をのんびり寝そべってニヤニヤしている?その点、我らがブルース兄貴は、胸毛の生え方から生え際の後退具合まで全てがダイ・ハード。愛用するハンドガンも良く似合っている。

 ここでもう1つ余談を。ジョン・マクレーンが愛用する拳銃、これこそがかの有名なベレッタM92FSである。イタリアの老舗ベレッタ社が開発した信頼の高性能ハンドガン。アメリカ軍の正式採用銃としても名高い名器である。必然、映画内での登場も多くなる訳で、ざっと挙げるだけでも以下のような名だたる名キャラクターたちが使用している。

 ・イタリアが生んだ孤高の殺し屋、『LEON』のレオン・モンタナ
 ・仁義の体現者、『男たちの挽歌』のマーク
 ・映画史上最高の完全犯罪者、『セブン』のジョン・ドゥ
 ・ウィルソンを愛して止まぬ海軍大尉、『エネミーライン』のクリス・バーネット
 ・狂気と執念の追跡者、『SAW』デイビッド・タップ
 ・戦地に取り付かれた爆弾処理屋、『ハートロッカー』ウィリアム・ジェームズ
 ・大海原をいく武装強盗団リーダー、『ザ・グリード』ハノーバー
 ・世界平和を一手に担ういぶし銀陸軍大佐、『ピースメーカー』のトム・デヴォー
 ・電脳世界の救世主、『マトリックス』のネオとトリニティー
 ・家族思いの人間兵器、『リーサル・ウェポン』のマーティン・リッグス
 ・マウイを忘れた戦う科学屋、『ザ・ロック』のスタンリー・グッドスピード

などなど、枚挙に暇がない。まぁ、微妙な型式違いなどはあるようだが、正直筆者はそこまで詳しくない。

 そして、これが筆者の所有するベレッタM92FSのモデルガン。

dh14.jpg

dh15.jpg


 これは、筆者が自身の弟から支給され正式に採用したものであり、たまに煙草片手にウイスキーなどを飲みながら、もう片手でこの銃を構え、小さく「Yippee-ki-yay, motherfucker!」などと呟くのが筆者の楽しみである。

<ルールNo.2 “偉大なるコソ泥ハンス・グルーバー”>
 本作の悪役ハンス・グルーバーは、新時代のアクションヒーロー、ジョン・マクレーンと対を為す、まさに新時代のヒールである。

dh16.jpg


 彼は、大層な主義思想を持たず、ご立派な大義名分を掲げない。周到に準備し、装備に多額の資金を費やして彼がナカトミ・プラザを占拠した理由は、一も二もなく金目当てである。それどころか、彼は世界中の解放戦線の“同志”のための犯行と偽って捜査機関を撹乱するという“姑息な”一面も見せる。ここが格好いい。

 大衆のためと銘打ったり私怨で犯行に至る犯人は嘘くさく、世界征服を掲げるのは古くさい。犯罪を犯すなら目的は金!という彼の一貫して合理的な動機には、逆に共感できず魅力を感じないという人も多かろう。しかし、悪役はそれでいい。哀しい過去や切実な訴え、あるいは壮大で非現実的な目的を以て観客の気を引く悪役になど説得力はない。どれだけ言い訳を並べ立てようが悪いことは悪いのだし、アクション映画はSFではないのだから、彼らは徹底して“等身大の悪党”であるべきであり、プロフェッショナルな立ち回りやクールなセリフ回しでこそ観客を虜にすべきである。そういった点で、本作の悪役ハンス・グルーバーは、真に完成された“真っ当な悪役”なのである。

dh17.jpg


 そんな彼の魅力は、本作において余すところ無く堪能できる。高級スーツに身を包んだ真摯な物腰。用意周到、完全無欠の緻密な犯行計画。それでいて、マクレーンと偶然邂逅した際にはなりふり構わずとっさに人質のフリをするという卑怯な小物感。そして、ウィットに富んだ台詞回し。

 本作で最も有名な台詞といえば、もちろんかの有名な「Yippee-ki-yay, motherfucker!」であり、特に映画好きでなくとも知っている人は多いだろう。では、本作のクライマックスでこの台詞を吐いたのが、主人公ジョン・マクレーンではなく、他でもないハンス・グルーバーであるということはご存じだろうか。

 まず当該台詞が登場したのは、物語中盤、マクレーンとハンスによる無線での以下のやり取りの中でである。

dh18.jpg


 Gruber: Mr. Mystery Guest? Are you still there?
 (招かれざる客人よ。まだ聞いているか?)

 McClane: Yeah, I'm still here. Unless you wanna open the front door for me.
 (あぁ、聞いてるぜ。もっとも、玄関を開けてくれれば出て行くがね。)

 Gruber: Uh, no, I'm afraid not. But, you have me at a loss. You know my name but who are you? Just another American who saw too many movies as a child? Another orphan of a bankrupt culture who thinks he's John Wayne? Rambo? Marshal Dillon?
 (そいつは出来ない相談だ。しかし、困ったね。君は私の名を知っているが、君は果たして誰だ?ガキの頃映画を観すぎたただのアメリカ人か?ジョン・ウェインやランボーや、あるいはマーシャル・ディロンに成った気でいるくだらない文化の落とし子か?)

 McClane: Was always kinda partial to Roy Rogers actually. I really like those sequined shirts.
 (ガキの頃はロイ・ロジャースが好きだったね。あのスパンコールのシャツが特に好きだった。)

 Gruber: Do you really think you have a chance against us, Mr. Cowboy?
 (本当に我々に勝てると思っているのかい、カウボーイくん?)

 McClane: Yippee-ki-yay, motherfucker.
 (あったりめぇよ、クソ野郎。)

 かなり過度の意訳や間違いが含まれていると思うが、2人の会話はだいたいこういったものである。つまり、ウェスタンの名優ロイ・ロジャースが好きだといったマクレーンに対し、ハンスが“カウボーイ”と茶化し、マクレーンが捨て台詞にカウボーイの口癖である「Yippee-ki-yay」を言った、という流れ。ウィットに富んでおり、非常にクールだ。

 これに対して、人質になったホリーをマクレーンが単身救出しに行くクライマックスでのやり取りは、こうだ。

dh19.jpg


 McClane: You'd have made a pretty good cowboy yourself, Hans.
 (お前も大したカウボーイだぜ、ハンス。)
 
 Gruber: Oh, yes. What was it you said to me before? "Yippie-ki-yay, motherfucker."
 (あぁ、そうだな。以前君が私に言った台詞で言うなら…“あったりめぇよ、クソ野郎”)

 格好いいやり取り。まさに好敵手といった趣がある。そして、マクレーンは、クリスマス柄のテープで背中に貼り付けた2発しかないベレッタを引き抜き、カウボーイの早撃ちよろしくハンスとその手下を各1発ずつで倒すのである。

dh20.jpg


 ちなみに、この直後ハンスはナカトミ・プラザから落下するのであるが、ハンスを演じるイギリスの名優アラン・リックマンは、知らされていたのより早いタイミングで落下させられている。このドッキリ的仕掛けにより、あの何とも言えない良い表情が生まれたのである。

dh21.jpg


 最高に姑息でこの上なく格好いい。ハンス・グルーバーという男に相応しい、素晴らしき最期である。

<ルールNo.3 “真のヒロイン、アル・パウエル巡査部長”>
 本作のヒロインは、マクレーンの妻ホリーである。素直になれずすれ違う2人が今回の一件を経て固く抱き合うラストは、極めて感動的。「“愛してる”とは何度も言ったが、謝ったことは一度もなかった。」というマクレーンからホリーに向けた感情の吐露も有名であり、かつ胸を打つ。

dh29.jpg


 しかし、筆者が最も感動し、熱く漢の魂を燃焼させるのは、マクレーンとパウエルの刹那的友情である。2人はもちろん今回の事件が初対面であり、パウエルに至っては、後半までマクレーンの本名すら知らない。しかし、ビル内で1人孤独な戦いを続けるマクレーンはパウエルを心の支えにし、パウエルはそんなマクレーンを信じ、その生還を祈って待つ。パウエルこそが、本作におけるマクレーンの女房役であり、真のヒロインなのである。

dh23.jpg


 中でも、誰しもが強く感動し、感涙にむせぶのが、パウエル巡査部長のトラウマとその克服であろう。

 無線によるか細い繋がりの中、パウエルは、マクレーンに自身の過去をさらけ出す。現場の警官だった彼は、かつて13歳の少年を誤射して死なせてしまったトラウマから銃を抜けなくなり、今ではデスクワークの書類整理係になっているのである。これを知ってしまっては、パウエルの怠惰な巨漢ぶりも、序盤でドーナツをしこたま買い込んでいたことも、もはや責めることは出来まい。

dh24.jpg


 また、パウエルがこれを語るシーンで、マクレーンが素足に刺さったガラスの破片を四苦八苦しながら抜いているのは中々秀逸。話を聞いたマクレーンは「そいつは辛かったな。」と言い、「俺も今辛いぜ。」と軽口を叩く。顔も知らぬ2人は、互いの苦しみを共有し、その絆を、友情を深めていく。

dh25.jpg


 そして、我々の涙腺が爆発するのは、ラスト。ハンスを倒し、ホリーと抱き合い、満身創痍、やっとの思いで陸の孤島から脱出したマクレーンは、ごった返す人混みの中でパウエルを見つける。互いの顔を知らぬ2人だが、パウエルもまたマクレーンを発見し、真っ直ぐ歩みを進める。そして、高らかに笑い合い、はっしと抱き合うのである。感動の嵐!最高に気持ちの良いマザーファッカーたちではないか!

dh27.jpg


 しかし、このとき、倒したと思っていたハンス腹心の部下カール(アレクサンダー・ゴドノフ )が地上に降り立ち、マシンガンでマクレーンに狙いを定める!ホリーを庇い地に身を伏せる我らがヒーロー、ジョン・マクレーンは丸腰!絶体絶命!そのとき!!1発の銃声!続けて2発!3発!驚いたマクレーンが見上げると、そこには硝煙を上げるSmith & Wesson Model 15の銃身!そして、その奥には、もう1人のヒーロー、我らがアル・パウエル巡査部長の筆舌に尽くしがたい雄姿が!

dh26.jpg


 その後も2人は、ペチャクチャと互いの苦労を話したりしない。笑顔を交わし、言葉なく、しかし確かな漢の魂を感じ合いながら、別れるのである。

 本作は、この後エンドロールになだれ込む流れも完璧。オープニング、特にタイトル・バックは個人的に気にくわなかったが、ラストは完膚無きまでに感動である。

 リムジンに乗り込むマクレーンとホリー。「ニューイヤーパーティも来てみよう。」というおちゃらけ運転手アーガイル(デブロー・ホワイト)のジョーク。冒頭のように1人で助手席に座るのでなく、2人で後部座席に座ったマクレーン夫妻がキスするシルエット。カメラは上空へと移動していって、BGMに「Let It Snow」

dh28.jpg


 暗転してから「Let It Snow」が終わるとすかさず交響曲第9番、いわゆる第九に切り替わり、そのまま最後まで流しきる。これは素晴らしい。だいたい映画のエンドロールは、最初その作品のテーマが流れるものの、後半はタイアップだったりのよく分からないポップスになってしまうもの。本作は、そんなことをせず、きちんとテーマを貫き通したところに好感が持てる。そんなこともあって、筆者は、人からクリスマスにオススメの映画は?と聞かれると、必ず本作を挙げることにしている。

<点数>:99/100点
 笑いあり涙あり、愛ありスリルあり、極上のアクションあり熱い漢の魂ありの比類無き筆者のバイブル。ただ、タイトル・バックだけ、それだけが悔やんでも悔やみきれない。

 さぁ、いよいよ明日2月14日のバレンタインデーは、ジョン・マクレーン5度目の不運を目の当たりにする日。今や世界を股に掛けるヒーローとなってしまった彼が、今回も“ダイ・ハード”な活躍を見せてくれるであろうことは想像に難くないが、筆者が今夜中にあと3作分もの予習を済ませることは、かなりハードだと言わざるを得ない。

(鑑賞日:2012.2.12)










ダイ・ハード [DVD]

新品価格
¥1,200から
(2013/3/29 22:05時点)


ダイ・ハード [Blu-ray]

新品価格
¥1,477から
(2013/3/29 22:06時点)


【WAスーパーリアルガン】ベレッタ M92FS〈ダイハードタイプ〉バトルダメージ

新品価格
¥31,500から
(2013/3/29 22:08時点)


カウボーイ事典 (「知」のビジュアル百科)

新品価格
¥2,700から
(2016/3/1 00:23時点)



関連記事
スポンサーサイト

Tag:紫煙をくゆらせて 魂のバイブル 涙腺爆発 ブルース・ウィリス

0 Comments

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。