28
2013

[No.202] ダイ・ハード4.0(Live Free or Die Hard) <74点>

CATEGORYアクション
Die Hard4



キャッチコピー:『あの男、再起動。』

 A GOOD DAY TO BE A HERO.

三文あらすじ:アメリカ独立記念日前夜、FBI本部が何者かのハッキングを受ける。FBIから要請を受けたNY市警の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、事件の首謀者トーマス・ガブリエル(ティモシー・オリファント)の部下の襲撃を間一髪免れ、マシュー・ファレル(ジャスティン・ロング)というハッカーを連行する。事件の鍵を握るファレルとタッグを組み、ガブリエルが仕掛けたサイバーテロにより全機能を奪われた混乱のアメリカ全土を舞台に、世界一不運な“不死身の(Die Hard)”アナログ人間は、人質に取られた娘ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)を救うべく、壮絶な戦いに挑んでいく・・・


~*~*~*~

 
 世界一不運な刑事ジョン・マクレーンの戦いも、遂に4度目。4作もシリーズが続けば当然のことながら、だんだん軸がブレてくる。もはやマクレーンは、せせこましいダクトを這いずり回ったりもせず、たった一人で孤独に戦うこともなく、あろうことか彼のトレードマークだったベレッタM92を使うこともない。さらには、あんなに格好いい吸い様だった煙草すら、作中1本もくわえないのである。しかし、筆者が一番許せないのは、ホリーとの関係である。

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 本作において、マクレーンは、とうとうホリーと離婚してしまっている。でも『ダイ・ハード』というシリーズは、あるいは、マクレーンがテロリストに不断の死闘を挑んできたのは、基本的に愛する妻を救うためであったと考えたい。頑固同士の似たもの夫婦が故にいつも口喧嘩ばかりしていてもいい。ラブラブだったりまた別居したりを繰り返していてもいい。だが、いくら不仲で疎遠になっていようとも、彼らの“夫婦”という関係性は、残しておくべきだったと思う。それこそ、マクレーンとテロリストの腐れ縁のように、喧嘩しても喧嘩してもなんだかんだで中々別れない“ダイ・ハード”な一面が、夫婦関係においても必要だったのではないだろうか。

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 本作の監督レン・ワイズマンは、聞くところによると熱烈な『ダイ・ハード』ファンらしく、シリーズ中に登場したマクレーンの台詞を全て覚えているらしい。そこまで好きなら、上がってきた脚本と真っ向から対立してでもマクレーン夫妻の関係は残しておいて欲しかったものである。

 さて、そんな『ダイ・ハード』フリーク、レン・ワイズマンは、ファンをニヤッとさせる仕掛けを忘れている訳ではない。例えば、序盤でマクレーンとファレルに付き添うFBI捜査官。彼の名は“ジョンソン”である。そう、これはもちろんシリーズ第1作において、マクレーン及びパウエルと対立する分からず屋のFBI捜査官コンビ“ジョンソン&ジョンソン”へのオマージュ。本作のマクレーンもこの名を聞き、少し苦い顔をしている。

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 その他は…まぁ特筆すべきことはあまりない。シリーズお決まりのフレーズ“Yippee-ki-yay, Motherfucker!”もしっかりラストの決め台詞として登場するが、そのシーンも特に絶賛するほど素晴らしい訳でもなく、特に罵詈雑言をぶつけるほど酷い訳でもない。

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 総じて、前作以上に“普通のアクション映画”になってしまったなぁというのが、本作の大まかな感想である。

 本作のテーマになっているのが、“ヒーローとは何か”という普遍的な命題である。まぁ、そんなに深く語られることもないのだが、一応ストーリーと併走して作中一貫して描かれる。

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 本作が提示するヒーロー像は、他にする奴がいないから仕方なくワルをやっつける者、といったところだろうか。究極の巻き込まれ型ヒーローであるジョン・マクレーンに相応しいヒーロー像として褒め称えたい反面、それってジョン・マクレーンの説明でしかないよね?とやや首を傾げたくもなる定義ではある。

点数:74/100点
 もはやすっかり従来の“ダイ・ハードらしさ”を失った本シリーズ。しかし、そうは言っても、ジョン・マクレーンはやっぱり筆者の永遠の“ヒーロー”である。巻き込まれた死闘、乗りかかった船。ここまで来たら当然最後まで見届けるのがファンの務めであろう。と言うわけで、次回、随分遅くなってしまったが、最新作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の感想を述べたいと思う。

(鑑賞日:2012.2.24)










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