30
2013

[No.224] スペースバウンド(Spacebound) <70点>

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キャッチコピー:unknown

 2万より無数の星は宇宙に。
 数多より無限のドラマはこの胸に。
 今までも、そして、これからも。

三文あらすじ:宇宙船が故障し、広大な宇宙に取り残された少年とその愛犬。酸素残量が残り少なくなる中、犬は無邪気に走り出す。死の淵の束の間、全てを忘れ夢中で遊ぶ2人は、最期の時に何を見るのか・・・

<本編(2分48秒)>

Spacebound 投稿者 ellensu


~*~*~*~

 
 祝、来場者のべ2万人突破!つたない文章と独善的な持論でも続けていればいいこともある。ほとんど迷惑広告の人で来場者数稼いでない?という意見もあるだろうが、それでもいいじゃないか。彼らにも彼らのドラマがある。ドラマがあれば感想があり、感想があればブログが書ける。そうやって、Mr.Alan Smitheeは、これからも様々なドラマに触れていきたいと思っている。

 さて、そんな記念すべき今回にご紹介したいのは、少年と愛犬の最期というパトラッシュ的なテーマを宇宙というロマン溢れる舞台で束の間繰り広げる良質ショートフィルム。

 冒頭、宇宙船が大破してしまうくだりは、音声だけでお送り。本作が描きたいのは、少年と犬が何故宇宙を旅しているかだとか、彼らの順調な宇宙航行にどのような事件があったのかだとか、そういうことではない。本作が描くのは、少年と愛犬の最期のひととき。ただ、これだけの刹那的な“間”である。

 厳密に言うなら、本作は、少年と犬との“友情”すら主軸には置いていない。彼らが漂流する以前の事柄は、前述のように全てカットされているから、我々は、彼らの関係性について細かなことは分からない。ただ、彼らが無二の親友のように互いを信頼し合い、死の淵にあって励まし合い、そして、共に最期の時を迎える、という事実だけを“感じる”

 したがって、本作を鑑賞した観客は、この束の間の物語を前にして、各々の自由な感想を持ってよい。筆者の主観的な感想を言うなら、本作後半、少年と犬が星に乗って宇宙を飛び回り始めた時点で、2人は既に死んでいると思う。あるいは、極度の酸欠状態から幻想を見たと考えてもいいだろう。

 特に理屈がある訳ではない。筆者の中の映画カテゴリーの定義として、“SF作品”における“非日常的事象”は、すべからく“現代科学の延長”になければならず、本作のようにアニメチックな星に乗って飛び回るというような事柄は、あくまでも“ファンタジー作品”の中で展開されるべきである、と思っているだけだ。じゃあ、本作は“ファンタジー”なんじゃないの?という疑問は、当然あるだろう。それもまた、良し。また、いとおかし。

 その辺は、それぞれが自由に感じればよい。本作において本当に重要な点は、彼らの最期を彩る宇宙の壮大な情景を心ゆくまで胸に染み込ませ、目頭に涙を、魂に熱量を、掌に拍手を、目一杯たたえ、絶賛を以て大団円を称える。ただ、それだけである。

点数:70/100点
 ストーリーなどない。どんでん返しなどない。雰囲気だけを各自の感性とモチベーションで味わい尽くす、という極上のショートフィルム。空に星が尽きぬように、ドラマも人の数だけ、そして、犬の数だけ存在する。天の光は、全て“ドラマ”なのである。

(鑑賞日[初]:2013.5.30)






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Tag:心が温まる話 バディ・ムービー 天の光はすべて星

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