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13
2013

[No.259] ビデオドローム(Videodrome) <64点>

CATEGORYホラー




キャッチコピー:『ビデオテープに魅せられた男の謎・・・』

 テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね!

三文あらすじ:暴力とセックスを売りにする小さなケーブルTV局“チャンネル83”の社長マックス・レン(ジェームズ・ウッズ)は、新しいネタを探す内に偶然“ビデオドローム(Videodrome)”なる番組の海賊版を手に入れる。それを観て以来、奇妙な幻覚に悩まされるようになったマックスは、謎を解明するため、テレビ界の重鎮オブリビアン教授(ジャック・クレリー)に接触を図るが、彼の娘ビアンカ(ソーニャ・スミッツ)は取り合ってくれない。しかし、後日送られてきた教授のメッセージビデオには、驚愕の内容が記録されていた・・・


~*~*~*~

 
 本作の監督は、デヴィッド・クローネンバーグ。カナダが生んだ変態監督である。本作は、そんな彼の初期作品であり、興行的には大失敗に終わったものの、その後ビデオ化された際にブレイクし、今でもカルト的人気を誇る怪作。鑑賞してみると、まぁ確かに難解だった。何が一番難しいかというと、幻覚と現実の区別がだんだんつかなくなってくる、という点であり、それは、他の監督で言うならデヴィッド・リンチの十八番的趣向である。実際、本作を観ていると、途中からリンチ作品を観ているかのような錯覚に陥るのだが、クローネンバーグとリンチ、この2人の決定的な違いは、グロ描写にある。

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 グロ描写と言っても、クローネンバーグのものは、血しぶき飛び散り肉躍り舞うゾンビ映画などのそれとは決定的に異なる。彼がモットーとするのは、ある種幻想的なグロ描写。覚せい剤をやったらこんな感じなんだろうな、というような、世にも奇妙でファンタジックな怪奇現象の数々を、極めてリアルに描き出す。

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 そのような映像を生み出す上で、未だCGなどない当時不可欠だったのが、特殊メイクの存在。本作で特殊メイクを担当するのは、あのリック・ベイカーである。新設された年のアカデミーメイクアップ賞を取った『狼男アメリカン』を始め、エイリアンマスクを制作した『スターウォーズ』、当ブログでも紹介した『スクワーム』などなど、古き良き作品の特殊メイクを一手に担ってきた重鎮である。また、CG主流になった最近でも『MIB』全シリーズを担当したり、『猿の惑星』のリメイクを担当したりと未だにSF映画には必要不可欠なキーパーソン。さらに、マイケル・ジャクソンの『スリラー』のミュージックビデオにおいても特殊メイクを手がけているので、映画好きでなくとも知っている人は知っている、というスゴイ人だったりする。

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 そんな彼の鬼才ぶりが遺憾なく発揮されるのが本作。クローネンバーグのぶっ飛んだ頭の中を見事に映像化してみせている。ウネウネ動き回るテレビ、触手を伸ばし手首にぶっ刺さる拳銃、撃ち込まれた銃弾が体の中で弾け大胆に損壊する一般的な超グロシーン、ブラウン管にムニッとめり込む描写、逆にブラウン管がグニーンと伸びてくる描写などなど、目を疑うほど幻想的なグロシーンのオンパレードだ。中でも特にスゴイのが、主人公マックスの腹部に出現する女性器のような“穴”。まるで“四次元ポケット”のようなそれは、拳銃を出し入れ出来たりする便利な穴である反面、敵にビデオを入れられるとその敵の意志通りに洗脳されてしまうという危険な穴でもある。この特殊メイクはどうやって撮っているんだろう?こういった疑問は、CGが当たり前になった現代ではまず感じることのないものであり、昔のSFXの素晴らしさを噛み締める瞬間である。

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 これがクローネンバーグ式の魔法の穴、すなわち“クロえもんの四次元ポケット”である。この写真でも既にちょっとグロいが、本作ではこの穴にズブズブと肘ぐらいまで手を突っ込むという卒倒必至の超鳥肌シーンが幾度となく登場する。

 その他にも、本作には“難解なストーリー”という見所があるのだが、よく分からなかったので、今回は無視する。

点数:64/100点
 “グロ版リンチ作品”といった趣の怪作。でも、『ブルーベルベット』よりも本作の方が前に制作されているので、正確にはリンチ作品を“クローネンバーガー、グロ抜き”と表現するべきなのかもしれない。そんな“原典”という意味では、本作で用いられる“見ると精神をやられてしまうビデオ”というギミックは、日本が代表するホラー『リング』の元ネタのような気がしないでもない。

(鑑賞日[初]:2013.7.12)










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Tag:グロ注意 わけワカメ意味トロロ 悪趣味映画

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