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16
2013

[No.284] スーパーマンⅢ / 電子の要塞(SupermanⅢ) <54点>

CATEGORYアメコミ




キャッチコピー:『If the world's most powerful computer can control even Superman... no one on earth is safe!』

 鳥だ!飛行機だ!いや…アレ、誰だ??

三文あらすじ:地球生まれのクリプトン人、”スーパーマン”(Superman)ことクラーク・ケント(クリストファー・リーブ)は、一流新聞社デイリー・プラネットの記者としての仕事も兼ねて、自身の地球での故郷であるスモールビルの同窓会に出席、そこでかつてのマドンナ、ラナ・ラング(アネット・オトゥール)と再会し、旧交を温める。同じ頃、コンピューター会社に就職した失敗続きのダメ男ガス・ゴーマン(リチャード・プライヤー)は、プログラミングの天才的な才能を発揮したため、裏社会を牛耳る同社の社長ロス・ウェブスター(ロバート・ヴォーン)に目を付けられ、犯罪の片棒を担ぐことになる。ウェブスターによって再構築されたクリプトナイトの影響から生まれた悪の自分と葛藤する中、ゴーマンによって創造された超高性能コンピューターの脅威を前にしたケントは、今、三度(みたび)最強のヒーロー“スーパーマン”として立ち上がる・・・


~*~*~*~

 
 本作は、まぁ言って見れば“番外編”みたいな作品である。一応全編を通してちゃんとスーパーマンが主役として活躍するから、決して“スピンオフ”ではない。しかし、本作では、まずこれまでのヒロインであるロイス・レーンが冒頭とラストの少ししか登場しない。代わりに鋼鉄の超人の相手方を務めるのが、アネット・オトゥール演じるラナ・ラング

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 こ、これは…。前作、前々作のレビューでも述べてきた通り、古き良きアメコミものと昨今のアメコミものには、ストーリーラインやキャラクター造形における多くの相違点が存在する。しかし、今も昔も変わらず一貫している法則。それが、ヒロインがおばさんっぽくて可愛くない、というルールだ。そういった観点から本作のヒロイン、ラナ・ラングを見ると、まさに“アメコミヒロイン此処に極まれり”といった堂々たる風格。冒頭とラストでちょろっとだけ出演する往年のヒロイン、ロイス・レーンと比較してもその貫禄は明らかである。

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 前作、前々作でマーゴット・キダー“おばさんっぽい”と非難していた人がもしいるのなら、この場で謝罪を要求する!やっぱりキダーが演じるロイス・レーンは、どこかしらキャメロン・ディアスを彷彿とさせてとっても可愛い。それに比べてアネット・オトゥールときたら…。

 ちなみに、このシーンは、本作ラストでラナ・ラングがデイリー・プラネットの秘書に就任したところ。やや挑戦的にロイスに挨拶するラナ、やや当惑気味に応じるロイス、という構図は、今後この2人とクラーク・ケントとの三角関係を予感させて中々ワクワクする幕引きである。しかし、この良設定が、次作において引き継がれることは無かった。1作目から2作目への華麗なる伏線回収とは対照的に、本作から4作目への繋がりは、極めてグダグダである。

 ヒロインのみならず、本作では、悪役も大胆に交代。名優ジーン・ハックマンがノリノリで演じてきた往年のヴィラン、レックス・ルーサーに代わり本作でスーパーマンをいじめ抜くのは、ロバート・ヴォーン演じるロス・ウェブスター

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 んー、中々の男前である。シュッとしていてクールな悪役だ。その反面、ジーン・ハックマンほどのキャラクター的魅力は無い、とも言える。まぁ、こいつは別にいい。問題なのは、この男。

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 なんかもう静止画でもムカツク面構えだ。本作では、この見たことも聞いたこともないベタベタなコメディリリーフがまるで準主役のように大活躍するのである。いや、お前誰やねん。

 我々日本人にとって初対面の俳優が何故か大々的に重要パートを演じているときは、往々にして彼が本国では有名な喜劇俳優であるものだ。本作においてガス・ゴーマンを演じるリチャード・プライアーもその例に漏れない。でも、そんなこと言ったって知らんもんは知らん!と思って調べてみたら、彼はなんと筆者が最近鑑賞したデヴィッド・リンチ作品『ロスト・ハイウェイ』に出演しているらしい。そーいえば、出てたかもなぁ。“アーニー”なる役だそうだが、それ、誰やっけ?

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 まぁ、出演陣が無名か有名かで作品の出来が左右される訳ではない。プライアーの活躍によって本作の評価が下がりがちなのは、彼の演技がいちいちしつこいからだろう。ただでさえ濃い口の顔面でゴリゴリのコメディを畳みかけてくるプライアー。しかも、こちとらお前を知らないときている。ましてや、本来的には純粋なコメディではないスーパーマンにおいてそんなことをされるものだから、賢明な鑑賞者は皆ご立腹必至である。

 しかも、そんなウザキャラな彼が最終的に救われる結末も到底納得出来るものではない。プライアー演じるゴーマンは、元々努力もせず生活保護に頼り切っていたダメな大人。たまたまコンピューターの才能を開花させ(彼にそのような才能があるというのは、ミッキー・ロークが天才科学者だというのと同じくらい説得力がないのだが。)、大企業への就職を成功させるも、そこで従業員に支払われる給料の1セント未満の端数を全て自分の口座に集める、というクゼ・ヒデオ並の悪巧みを考える。つまり、彼は、本来的にダメで小ずるい悪人なのである。そんな彼がロス・ウェブスターの元で犯罪に荷担し、世界を恐怖のどん底に叩き込む。確かに、一見するとウェブスターに半ば脅される形で犯行を重ねているようだが、だからと言って彼の違法性が阻却される訳では全くない。というか、そもそも彼は悪人だ。ところが、本作ラストでは、何故か悪かったのは全部ウェブスターだよね♪みたいな雰囲気の中、実行犯たるゴーマンは無罪放免になってしまうのである。そりゃないぜ、スーパーマン!正義は一体どこに!?

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 本作を観ていると、スーパーマンってヤツは、悪いときはとことん悪いくせに善人のときはお花畑過ぎる使えないヤツとしか思えない。

点数:54/100点
 これまでのファンを置いてけぼりにして悪ふざけを繰り返す明確に“ダメな続編”。オープニングで大々的に繰り広げられるスラップスティック丸出しのギャグシークエンスも、“え、なんで『スーパーマン』でこんなんやる必要あんの?”という感想しか抱かせない無駄パート。スーパーマンが善悪に分裂するというプロットもそのまんま『スパイダーマン3』なので、同シリーズファンだった者からすれば“なんや、パクリやったんや…。”と遡及的なガッカリ感を味わうことになる。まぁ、最後の点に関しては、本作のせいではないのだが。

(鑑賞日[初]:2013.8.29)










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Tag:ダメな続編 先天的ヒーロー

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