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Cube Zero



キャッチコピー
・英語版:Every nightmare has a beginning.
・日本語版:全ての謎があきらかに!

 確かに、観る価値は“ゼロ”かもしれないな…。

三文あらすじ:目覚めると立方体(Cube)の部屋に閉じ込められていた8人の男女。一方、技師であるエリック・ウィン(ザカリー・ベネット)は、正体不明の上司から、キューブ内に入れられる者はみな実験に同意した死刑囚であるとの説明を受け、キューブ内部で死んでいく人々を日々記録していた。しかし、8人のうちの1人であるカサンドラ・レインズ(ステファニー・ムーア)という女性の同意書が無いことに気付いたエリックは、キューブの存在理由に疑問を抱き、彼女を救うため自らキューブ内部へ潜入する・・・

※本作にはキューブファンに配慮したちょっとサプライズなオチが用意されているので、一応警告。以下、ネタバレあり。


~*~*~*~

 
 第1作は大傑作、第2作は世紀の駄作、そして、第3作となる本作。こんな場合は、第1作より以前の話、いわゆるエピソード0を描くというのが、近年の映画界での定石である。本作でも『CUBE』より前に存在したキューブ(おそらくキューブのプロトタイプ)が登場する。これは成功と言ってもいいだろう。キューブは再び薄暗くザラザラした感じに先祖返りしており、2作目のようなデザイナーズ・マンションを思わせる内装ではなくなっている。

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 しかし、本作が1作目を踏襲しているのはあくまでも基本的なキューブの設定などに留まっている。おそらく製作及び監督のアーニー・バーバラッシュは、1作目の構成に引きずられ2作目の二の舞になることを避けようとしたのだろう。本作は一応キューブを舞台にしながら、非常にのびのびとストーリーが展開されていく。

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 まず、前作ではなりを潜めていたグロ描写が復活。しかも1作目よりパワーアップしている。特に冒頭、液体をかけられてどんどん溶けていく男の描写は極めて気持ち悪い。その後も、ワイヤーで五体を切断するトラップや超音波で人体を破砕するトラップなど、中々興味深い残酷描写がいくつか登場する。このような人体を損壊するための多彩なトラップは、時を同じくして公開された『SAW』とも共通の要素だ。あと印象的なのは、エリックたちの上司である義眼の男だろう。スーツにシルクハットを着用し杖をついた老人。明らかに『CUBE』の世界観から逸脱している。しかし、この老人の怪演はなかなか素晴らしい。周りの雰囲気から浮いてはいるのものの、味のあるいいキャラを確立している。

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 そして、やはりキューブファンにとってうれしいのは、本作の主人公が実は1作目のあの知的障害者だったということが判明するラストだろう。まぁ、エリックが頭をいじられるシーンは、なんだか『時計仕掛けのオレンジ』のパクリっぽいし、こういうラストを用意すればシリーズのファンも納得するだろうという制作陣の浅はかな魂胆が見えるようで、筆者はあまり感心しないか。しかも、確かになぜ知的障害者が青の部屋に戻りたいと言っていたのかが明らかになったとはいえ、なぜ本作のキューブから1作目のキューブに移動したのかが説明されていないところが納得できない。義眼上司の嫌がらせだろうか。

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 その他、特に目新しい点は無い。そこそこよくまとまったホラーではあるだろうが、頭に埋め込まれたチップで殺人鬼と化す軍人や引っかかれると感染するウイルスなどはもう使い古された陳腐な設定で、今さら盛り上がる展開は生まれない。

点数:57/100点
 本作は、キューブシリーズという体裁をかろうじて保っている"普通のサバイバルホラー"だ。決してつまらなくは無いが、貴重な時間を割いてまでわざわざ見るほどのものでも無いだろう。

(鑑賞日:2012.2.5)

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Mr.Alan Smithee
Posted byMr.Alan Smithee

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