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2014

[No.301] 攻殻機動隊 ARISE GHOST IN THE SHELL border:2 Ghost Whispers <72点>

CATEGORYアニメ




キャッチコピー:『戦わずして、未来を語るな』

 負け犬の反乱(Underdog And I)

三文あらすじ:陸軍特科501機関から独立したものの、公安9課・荒巻大輔(声:塾一久)の誘いを断り、独自の部隊設立に動き出す草薙素子(声:坂本真綾)。そんなある日、何者かが9課所有の歩兵兵站用輸送支援車両“ロジコマ”(声:沢城みゆき)をハッキング、その後、荒巻からの要請でロジコマをラボに移送する草薙は武装集団から攻撃を受ける。武装集団は、難民虐殺の罪を問われている混成78部隊の元上官ソガ・カズヤ大佐(声:沢木郁也)の無実を信じ、特殊軍事モジュールでの電子的作戦によってロジコマを破壊しようと企んでいた・・・


~*~*~*~


 『攻殻機動隊』のエピソード0を描く新シリーズ第2作。本作の見所は、何と言ってもサイト-のイメチェンである。サイトーと言えば、公安9課の凄腕スナイパー。次元大介がそうであるように、彼もまた“凄腕”かつ“無口”なガンマンである。人工衛星とリンクした左目、通称“鷹の目”を駆使し、常に冷静沈着に課員をサポート。「サイトォォォォォ!!そいつを寄こせぇぇぇぇぇ!!!」という名シーンも華麗にサポートしている。また、趣味として嗜むポーカーはプロ並みの腕で、2nd GIGの第14話『左目に気をつけろ(POKER FACE)』ではストレートフラッシュを叩きだしていた。パチスロにおいても、ジガバチを狙いながらそこそこの頻度でレア役を持ってきてくれる、とにかく頼れるナイスガイなのである。

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 これが前テレビシリーズ『S.A.C.』のサイトー。硬派でいぶし銀である。ダンディでクールだ。じゃあ、本シリーズ『ARISE』のサイトーはと言うと…。

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 あれ…サイトーがいねぇ…。『タクシードライバー』終盤のロバート・デ・ニーロみたいなヤツはいるが、サイトーがいねぇ。

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 完全に一致している…!ひょっとしたら今回のサイトーのモチーフは公式でトラヴィスなのであって、筆者がそれを知らないだけかもしれないけれど。

 この“サイトー・ビックル”は、外見だけでなく、内面も相当のイメチェンを行っている。前シリーズのような寡黙なナイスガイぶりはなりを潜め、昼間からダラダラと無気力に電脳空間上での賭けロシアン・ルーレットに興じていたり、バトーから多額の分け前を提示されれば簡単に素子を裏切って敵側に寝返ったりと、“ダメで姑息な野郎”に成り下がってしまっているのである。…まぁ、本作のメインは、そんなところには無いのだが。

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 本作では、いよいよお馴染みのメンバーが集い、公安9課がほぼほぼ形作られる。トグサはまだ合流していないが、それ以外のメンバーは全て揃った状況だ。ボーマが初登場時点で既に素子に取り押さえられていたのには笑ったが、パズとイシカワのバトルとかバトーと素子のバトルとか、前シリーズファンには新鮮な展開があり、大変おもしろかった。この点において、バトー、イシカワ、ボーマを敵側に置いた本作のプロットは大正解だと言えそうだ。

 本作では、上述の敵側3名の中でも、特にバトーに焦点が当てられている。反乱の首謀者・ソガ大佐を含め、テロリスト全員が“戦時中の難民輸送作戦”に関する擬似記憶を噛まされていた訳だが、バトーにとってはそれが唯一“自分が殺しの犬ではないと思える記憶”だった。で、そんなバトーを素子は「じゃあ、ただの“負け犬”ね。」と罵るのだが、ラストではこのように言い放ち、バトーを勧誘するのである。

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「階級無し、実力主義、最優先ライン、独立攻勢の部隊だ。
ただの“殺しの犬”ではないという記憶を、私が与えてやる。」


 これは格好いい!つまり、バトーは、殺戮マシーンと化していた戦時中の自分を許すため、あるいは、そんな過去にケリを付けるため、公安9課に入った、ということになるだろう。そして、そう考えるなら、S.A.C.第10話『密林航路にうってつけの日』における、

 「悪いがな、俺の“戦争”はとっくに終わってるんだ…!」

というバトーの台詞は、本作での加入理由がきちんと成就したことの表れ、ともとれそうな気がする。

 なお、本作をS.A.C. と同じ世界線の作品だとするのなら、上述の『左目に気をつけろ』で語られた少佐とサイトーとの馴れ初めは、サイトーが言ったように“全部作り話”ということになりそうだ。

点数:72/100点
 つぶらな瞳のパズやリーゼントのイシカワ、若いのにしょぼくれた荒巻、そして、イメチェンしたサイトーには、依然として違和感を禁じ得ないが、前作に引き続き攻殻ファンとして充分に楽しめる作品であった。ラストで正体が判明した“人形使い”らしき敵とのバトルが今後すごく楽しみである。

(鑑賞日[初]:2014.08.10)










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