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13
2014

[No.304] ダゴン(Dagon) <75点>

CATEGORYホラー
dagon (2)



キャッチコピー:not found

 見つかってなるものか!
 神よ、あの手でゲソ!
 窓に!窓に!

三文あらすじ:友人夫婦、恋人のバーバラ(Raquel Meroño)と共にスペインでの休暇を楽しむポール(Ezra Godden)。しかし、突然の嵐でヨットが座礁、ポールとバーバラは付近の小さな港町に助けを求める。そこが深海の邪神“ダゴン(Dagon)”を崇拝する狂気の土地とは知らずに・・・


~*~*~*~

 
 当ブログで以前『ネクロノミカン』というホラー映画の感想を書いた。本作もそれと同じ原作者H.P.ラブクラフトの作品がベースとなっている。ラブクラフトと言えば、もちろん、クトゥルフ神話である。よく分からんが、とにかく異形の神々が暴れ回る。そして、大抵ヒロインが生け贄にされる。最後には、後味の決して良くない結末が待っている。

 結論として、納涼にはうってつけ、という訳である。

 数多あるクトゥルフ系映画の中でも、本作がメインテーマとするのは、。タイトルにもなっている“ダゴン”とは、深海の神を指す。そして、主人公を襲う異形のものたちは、半魚人である。

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 半魚人、と言っても、本作で登場するのは、『モンスターパニック』のシーラカンスのような怪物ではない(あれはほぼ“魚人”だろう。)。後半になればどこかの海賊映画で見たような堂々たる怪物が登場するものの、前半で登場する町人たちは、ほとんど人間の外観。しかし、手に水かきがある、大きく見開いた目はいっさい瞬きしない、など、随所に微妙な違和感がある。そして、この趣向がとっても不気味で、物語に引き込まれていくのである。

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 半魚人たちの中でも筆者が(あるいは、本作を鑑賞した全ての男性映画ファンが)特筆しておくべきなのは、何と言っても、ダゴン教のプリンセス、ウシアである。とにかく可愛いのだ。

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 美人だなぁ。ベッドの上で愛しのポールを引き留める姿もまた美麗。

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「行かないで欲しいゲソ~!(バタバタ)」


 この艶めかしいおみ足に、男性鑑賞者はみなイチコロであろう(変態発言)。

 さて、最後に少しだけ真面目な感想を。

 本作は、テーマこそB級ホラー映画のそれであるが、実は中々上手に出来た良作。特に筆者が感銘を受けたのは、カメラワークである。ヨットの座礁により足が挟まって動けなくなった友人夫婦の妻の方が寄り添う夫に「私たち死ぬのかしら。」と言うシーンが序盤にあるのだが、鑑賞者は一瞬僅かな疑問を抱くのではないか。確かに足の感覚が無くなるほどの負傷だというセリフはあったし、岩礁にぶつかった部分からの浸水描写もあったけれど、今ってそこまでの状況だったかしら?そう思った刹那、夫妻を寄りで撮っていたカメラが引き、既に海水が夫妻の腹部辺りにまで達していることと、その海水が妻の流した大量の血で赤く染まっていることを伝えるのである。

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 また、町で唯一人間を保っている老人エゼキエルの昔語りのシーンでは、語る老人の顔をアップで撮り、そのまま幼き日の彼の顔にディゾルブする、という演出が用いられている。そして、浜辺で地引き網漁に参加している幼き日の彼の顔からカメラはどんどん引いていき、大勢の漁師たちが漁に精を出している状況を描写するのである。これも素直に良いと思った。時間の跳躍を端的に伝えるとともに、空間の広がりも一瞬で伝達する。

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 さらに、ポールの恋人バーバラがダゴンの餌食になるクライマックス。両手を鎖で繋がれたまま吊されたバーバラを、直下から現れたダゴンが海中へと連れ去ってしまう。無情にもポールの目の前で、である。え、なんで?と一瞬戸惑う。より正確には、どうやって?より正直には、手ちぎれてるんじゃない?絶望するポールを寄りで捉え、直後、カメラは手前に引く。そして、未だ鎖に繋がれたバーバラの、主人を失った両腕をフレームに収めるのである。

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 このような、スムーズに鑑賞する上で必須の状況説明をカメラワークによって無駄なく描写する、というところが、素直にすごいなと思った。…なんて一人で悦に入っていたのだけれど、よくよく調べてみれば、本作のスタッフはどうやらあの傑作ゾンビ映画『ZOMBIO / 死霊のしたたり』とある程度共通しているらしい。例えば、『ZOMBIO / 死霊のしたたり』の脚本家であるスチュアート・ゴードンが、本作の監督だったりとか。どうりで悪趣味なのに異様な完成度を誇っている訳だ。

点数:75/100点
 鑑賞後、なんだか切なくて不気味で、しかし、どこかでその世界への憧れをぬぐい去れない、そんな気分になるのがクトゥルフものの醍醐味だと筆者は思う。盆休みだというのにどこにもイカず、暇を持てあましながら夏の暑さにゲッソりしている人には、是非鑑賞してもらいたいオススルメである。

(鑑賞日[初]:2014.8.12)










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Tag:悪趣味映画 グロ注意 海洋冒険ロマン

2 Comments

かずみ  

管理人さん最近更新のペースがはやすぎませんか(笑)

2014/08/13 (Wed) 12:41 | EDIT | REPLY |   

Mr. Alan Smithee  

Re: タイトルなし

最近更新のペースが早すぎるのではないのです。
今までが遅すぎたのです。

要は、お盆で暇なのです。

2014/08/15 (Fri) 12:54 | EDIT | REPLY |   

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