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13
2012

[No.36] 2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey) <2001点>

CATEGORYSF
2001 A SPACE ODYSSEY



キャッチコピー:『この眼で見る33年後の現実!空前のスケールで、はじめてシネラマ大画面に描く冒険と探検のスリル!本格的SF巨篇!さあ家族そろって未知の世界へ出発!待ちに待った宇宙旅行!愈々(いよいよ)明朝9時30分発射!』

 I'm sorry Stanley, I'm afraid I can't understand that.

三文あらすじ:遠い昔、突如アフリカの大地に出現した黒い物体”モノリス”に触れた類人猿は、道具を使うことを覚える。400万年後、ヘイウッド・フロイド博士(ウィリアム・シルベスター)らのチームは、月のティコクレーターで発見されたモノリスを調査していたが、その最中、モノリスは怪音と共に木星への信号を発信する。そして2001年、デビッド・ボーマン(キア・デュリア)、フランク・プール(ゲイリー・ロックウッド)他5名の乗組員と人類史上最高の人工知能HAL9000(声:ダグラス・レイン)を乗せた宇宙船ディスカバリー号は、木星探査ミッションの途上にあった・・・


~*~*~*~

 
 一映画ファンとして、勇気を振り絞って言う。

 いやー、あいかわらず退屈だった。

 かれこれ3回目の鑑賞になるが、やっぱり途中で寝そうになってしまった。

 まず、冒頭の”人類の夜明け”が既に退屈きわまりない。
 もちろん、アフリカの風景(実はセットでの撮影らしい。)はとんでもなく綺麗だし、類人猿のメイキャップはすさまじくリアルだ。同年公開の『猿の惑星』にアカデミーメイキャップ賞を獲られたことを受けて、本作の小説版を執筆したアーサー・C・クラークが「審査員は『2001年~』の猿は本物の猿だと信じていたんだろう。」とジョークを飛ばしたというエピソードもうなずける。そうは言っても、とにかくテンポがゆったり。猿の生態観察ビデオを延々見せられているような錯覚に陥る。よほどのキューブリックファンか、もしくはよほどの猿好きでなければ、開始30分を越える頃には夢の世界へ誘われてしまうだろう。まさに”2001秒夢中の旅”である。

 その後も果てること無くゆったり展開が続く。まるで”美しく青きドナウ”に乗せて優雅なワルツを踊るかのようなテンポだ。
 特にボーマンがポッドに乗って船外活動をするシークエンスは、殺人的に眠気を誘う。BGMは無く、ずっとデイブの呼吸音が聞こえている。そして、そのバックには船内の”シュー”という音が鳴り続けているのだ。この摩擦音がいけない。摩擦音というのは、人をリラックスさせて眠気を誘う効果がある。

 その他にも、HALの声がやたらダンディで甘いので、彼が喋る度に眠気が襲う。しかも、やっとHALがシャットダウンされて安心したところ、そこから24分間セリフ無しという怒濤の展開を迎えるのだ。

 本作は、文部省が”特選”に挙げている唯一のSF映画だと聞いたことがあるが、もし日本不眠症協会があるなら絶対に本作を”超特選”に挙げるべきだろう。

 とはいえ、筆者は決して本作を駄作と言っている訳ではない。映画界だけでなく今や世間の常識になっている通り、本作は、押しも押されぬ不朽の大傑作である。

 本作が大傑作である理由は、これまたどこでも言われていることだが、素晴らしい映像美と壮大で奥深いテーマである。そして、この両者については、解説サイトや解説本が山のようにあり、数多の映画マニアがツァラトゥストラがごとく語りまくっている。よって、筆者が特に語るべきことは無いように思う。本作がいかに睡眠導入ムービーであるかについて述べることが出来たので満足だ。

 ただ、今回の鑑賞後ネットの解説を探していて興味深い解釈を発見したので、そのサイトのアドレスを貼っておく。老ボーマンが割ったグラスの意味は、筆者にとって長年の謎であったのだが、この解釈はその点についても非常に説得的であった。その他にも、浮いたボールペンの意味するところや、ボーマンの両親からのバースデーメッセージの意味なども納得できた。

解説フラッシュサイト
http://www.kubrick2001.com/</u>">http://www.kubrick2001.com/

点数:2001/100点
 映画ファンからの嘲笑や叱責を覚悟で正直に言うと、筆者は本作をおもしろい映画だとは思わない。筆者の信条はあくまでも「映画はすべからくエンターテイメントだ!」であって、本作の退屈さはいささか許し難いものがある。しかし、映像という点で本作は未だSF映画の頂点に君臨していると言っていいくらい圧倒的であるし、また、SF映画好きの筆者としては、現在制作されるSF映画全てにとってのお手本的存在である本作を世紀の大傑作であると思う気持ちもまた本心である。結局未だ低次元の存在に留まっている筆者には、本作の本当の見方が分かっていないのだろう。モノリスが眼前に降り立つ日を心待ちにするばかりである。

<おまけ>
今の筆者には、これで充分。


(鑑賞日:2012.2.12)










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Tag:睡魔注意 衝撃のラスト! わけワカメ意味トロロ 天の光はすべて星

1 Comments

藍色  

こんにちは。本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

2012/02/25 (Sat) 18:36 | EDIT | REPLY |   

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