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03
2015

[No.352] インシディアス(Insidious) <75点>

CATEGORYホラー




キャッチコピー:『絶叫、日本上陸。』

 May The “MAUL” Be With You.

三文あらすじ:ジョシュ・ランバート(パトリック・ウィルソン)とその妻ルネ(ローズ・バーン)は、3人の子供らと新居に引っ越すが、不気味な物音が屋根裏から聞こえたり、勝手に物の配置が変わっているといった怪現象に悩まされる。そんなある日、長男のダルトン(タイ・シンプキンス)が梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまう。身体の異常が無いにも関わらず昏睡し続けるダルトンの世話を夫婦は献身的に続けるが、怪現象は日に日にエスカレートしていき、彼らは遂に霊媒師エリーゼ・ライナー(リン・シェイ)の助力を得ることを決意する・・・


~*~*~*~


 2010年に公開されるや否やスマッシュヒットを飛ばし、現在までに2作の続編が制作されている人気シリーズ『インシディアス』。作品の出来もさることながら、ホラー映画ファンが本作を必見の大注目作に推す理由は、その制作陣にある。監督、ジェームズ・ワン。脚本、リー・ワネル。言わずと知れた“ソリッド・シチュエーション・スリラー”の金字塔『SAW』のコンビである。ホラーファンならこれには狂喜乱舞してしかるべきであろう。

 とはいえ、このコンビの作品は、本作以前にも『デッド・サイレンス』があった。同作以上に本作が特筆に値するのは、制作にあのオーレン・ペリが名を連ねているからである。ペリと言えば、もちろん、かの有名な『パラノーマル・アクティビティ』において、監督・脚本・編集を一人でこなし、制作も担当した男。いわゆる“ファウンド・フッテージ”というスタイルを世に広めたと言っても過言ではない、近年のホラー界では偉大な映画人である。

 そんな豪華なクルーが一堂に会し、満を持して公開された本作。その内容は、というと、前半と後半で趣がガラッとゴロっと変わる、大変な珍作ではないかと個人的には感じた。

 まず、前半。これはもう、ごっさ恐い。マジで半端なく恐い。中でも、あれ、心臓どっか行った?と一瞬思ってしまうほど恐ろしいのは、ジョシュの背後に悪魔が出現するシーンである。

 鑑賞したのが随分と前なのではっきり覚えていないのだが、確か、ジョシュが彼の…お母さんだったかな、まぁなんかおばさんとリビングで会話しているシークエンス。ジョシュはこんな感じで座っている。

withoutadamon.jpg


 ちなみに、このジョシュを演じるのは、パトリック・ウィルソン。当ブログで既に紹介した作品では、男性戦慄の去勢映画『ハード・キャンディ』が彼の出演作である。

 さて、場は次第に白熱し、悪魔がどうのこうの…と話題が緊迫してくる。そして、カメラが自然にジョシュを映したその瞬間…!!!

withademon.jpg


 こんなん絶対恐いやん。本作には、この他にも“いきなり映り込んでくる”という恐怖演出が多用されている。それは、画面いっぱいにモンスターがくわっ!と襲い掛かってくるようなものではなく、そこにおる、といった類の趣向。いわば、超自然的存在が日常に溶け込んでいるわけだ。極めてリアルで、それだけに本当に恐ろしいこの演出は、明らかに『パラノーマル・アクティビティ』で培われたテクニックであろう。

 ちなみに、本作を代表する上記恐怖シーンであるが、実は筆者は、その克服法を知っている。ジョシュの後ろに突然映り込んできた恐ろしい悪魔をコイツだと思えばいいのである。

darthmaul.jpg


 悪魔はモール、悪魔はモール。と自分に強く言い聞かせてから本作を鑑賞すれば、上記シーンが突然訪れたとしても、「うわああぁぁ…あぁ、ダース・モールか。May The Force Be With You.」とすぐに平静を取り戻せるだろう。

 さて、このようにして日常に潜む悪魔の恐怖を圧倒的リアルさで以て見せつけてくる前半に対し、本作の後半戦は、一転していきなり『ゴースト・バスターズ』になってしまうのである。

 悪魔の洒落にならぬ悪戯に辛抱堪り兼ねたランバート夫妻(正確には妻)は、ジョシュの母の知り合いである霊媒師エリーゼ・ライナーに事態の収拾を依頼する。この霊媒師を演じるのは、ホラー映画界の名女優リン・シェイ

insidiousLinShaye.jpg


 で、この老婆が手下2人と連れ立ってやってきて、ランバート夫妻の住まいやダルトンくんをあーだこーだと検証するのだが、このシークエンスから一気に雰囲気がどこか漫画チックになるのである。手下2人もキャラ立ちしていて、まぁそれはそれで楽しいのだけれど、それまでのとんでもない緊迫感からは少し浮いているように思える。

insidiousspecstacker.jpg


 向かって右がアンガス・サンプソン演じるタッカー。そして、向かって左が、本作の脚本家、ということはつまり『SAW』の脚本家でもあるリー・ワネル自身が演じるスペック。こいつらがオモチャみたいな器具を持ち出してきて家中を調査したり、互いに意地の張り合いを演じたりして、場は一気にコメディムード。

 加えて、本作のクライマックスは、幽体離脱したジョシュが息子の魂を救い出すため冥界へ潜入する、という中々ぶっとんだ様相を呈する。まぁ、あの場所が“冥界”と呼べるかは分からないが、とにかく、なんかどっかで見たようなすごく“エンターテイメント”な展開になっているのである。

 最後に、もう一人注目のキャストを。主人公夫妻の長男にして、悪魔に魅入られる憐れな少年を演じるタイ・シンプキンスくん。当ブログ的には、やはり、テネシー州の小さなエンジニア、あるいは、コスタリカ沖で大冒険を繰り広げる勇敢な弟、として紹介すべき人物であろう。

TySimpkins


 左から、本作(2011年)、『アイアンマン3』(2013年)、そして、『ジュラシック・ワールド』(2015年)のシンプキンスくん。みるみる大人になっている。いずれ彼が堂々たるヒーローとして主役を張る日がくるだろうから、今から要チェックである。

点数:75/100点
 ホラーファン、特に本国のマニアからは絶大なる支持を得ているらしい本シリーズ。しかし、個人的に、少なくとも本作は、かなりの“トンデモ映画”との印象を持った。まぁ、シリーズ全体を評するには続編もしっかり鑑賞しなければならないな、と思って調べてみたら、どうやら、第2章でもジョシュら不幸な家族は災難に見舞われるようである。まぁ、本レビューを借りて筆者が悪魔への対処法を記しておいたから大丈夫だとは思うけれど、憐れな一家が、せめてフォースと共にあらんことを。

(鑑賞日[初]:2015.9.3)






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Tag:バカ映画

2 Comments

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2015/09/10 (Thu) 23:03 | EDIT | REPLY |   

Mr. Alan Smithee  

Re: No title

ずずさん

お返事遅くなり申し訳ありません。

拙い文章のブログですが、読んでいただいているということで、
大変うれしく思い狂喜乱舞しております。

『インシディアス』の感想では“トンデモ映画だ”などと書きましたが、
主人公も同一の正統的な続編ということみたいなので、2まではそのうち
鑑賞しようと思っています。
観たら感想書きますので、よかったら読んでやってください。

鑑賞する作品選びについてですが、誰かの勧めで観るということはあまり
ありません。映画好きの知人が周りにあまりいないものですから。
そんなわけで、日ごろから映画雑誌を読んだり(「ロードショー」が廃刊
になってからは「CUT」をたまに買っています。まぁ、それも近頃では
めっきりジャニーズ特集ばかりになってしまってイマイチですが。)、
Youtubeで海外の映画関係の動画を見たり(WatchMojoとかScreen Rant
とかのTOP10形式のものです。)する中で、次に観たい作品を選んでいます。
たまーにですが、TSUTAYAに行って、映画ゾーンを端から一本ずつ全作
眺めていき、おもしろそうなのを借りる、ということもします(いわゆる
“ジャケ借り”というやつですね。中学・高校のときはこればかりやって
いました。)。

それから、感想を人に伝えるコツですが、これは“魂”です。
“魂”で伝えるのです!笑

一応、映画を観て自分が感じた“気持ち”をできるだけ客観的に、かつ、
論理立てて表現できるよう気を付けてはいます。
とはいえ、筆者の文章は下手くそです。
少なくとも“ブログの文章”としては完全に失格の部類だと自覚は
しております。
実際、自身の弟からは「文章が長くて読みづらい!」と日々叱咤されて
いますし。

答えになっているか分かりませんが、以上です。
また『インシディアス』を観て、ずずさんがどのような感想を持たれたか
も教えてください!
もちろん、他作品の感想も教えていただければ、鑑賞時の参考にさせて
いただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

2015/10/05 (Mon) 23:25 | EDIT | REPLY |   

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