[No.359] タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(Tucker&Dale vs Evil) <78点>





キャッチコピー:『血まみれ絶賛ホラーコメディ!この笑いは残酷すぎる!』

 ホラーより愛をこめて

三文あらすじ:気はいいもののイケてない中年男タッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラー・ラビン)は、幼なじみの親友同士。こつこつ貯めた金で念願の山小屋を手に入れた二人は、休暇を過ごしにやって来る。ところが、強面な彼らは、近くにキャンプをしに来ていた大学生グループから“殺人鬼”と勘違いされてしまい・・・


~*~*~*~


 2011年公開、ホラー映画への惜しみない愛が滴る名作ホラーコメディ。監督はイーライ・クレイグなる人物なのだが、長編劇場映画は本作しか撮っていないらしい。初監督作の本作が各方面で絶賛されたから、今後その名を聞く機会も増えてくるだろう。

 さて、本作の内容はというと、世間の評価と違わず、本当におもしろい。数々の往年のホラー映画へのパロディと、より抽象的な“ホラー映画のあるある”は、いずれも玄人ホラーファンをうならせ、大変に満足させるものばかり(だと思う)。

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 それと、ヒロインが本当に可愛い。彼女の名は、アリソン。演じるのは、自由と繁栄の庭園ニュージャージーが生んだ妖精、カトリーナ・ボウデンだ。

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 眩いブロンド、油断していると引き込まれそうな美しい瞳、キュートな口元。これはまさに、ホイットニー・エイブル以来のキャメロン・ディアスの再来ではないだろうか。しかも、ボウデン嬢はシワが目立ち始めて久しいキャメロンと違い、まだまだピチピチだ。

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 んー、時期が時期だけにフォースをビンビン感じる。筆者のライトセーバーはヴォンヴォンである。

 このように、ヒロインへの思い入れが強すぎたため、正直に言って、筆者は本作を世間のホラーファンほどは楽しめなかった。というのも、本作では、ヒーローとヒロインがくっ付く展開が、あまりにもご都合主義的すぎるのである。

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 『ゾンビランド』とかもそうだったのだけれど、イケてない男が絶世の美女と安易に結ばれるというストーリーを、当ブログではあまり応援していない。もちろん、実生活に引き直したとき、各作品の主人公たちに降りかかった災難が乗り越えるに容易なものだったとは、決して言えないだろう。だから、モサい男は何があろうと恋を成就させるな、とは言わない。筆者が声を大にして言いたいのは、イケてないヒーローに釣り合ったヒロインを用意してよ、ということなのである。

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 もちろん、この場合の“釣り合った”とは、“男のモサさ”+“彼の頑張り”という加算の和と帳尻を合わせる、という意味である。その前提に立ったとしても、本作のタイラー・ラビンとカトリーナ・ボウデンでは、どう考えても不釣り合いだ。そう、タイラーにとって、分相応じゃない。

 じゃあ、本作ならヒロインとして誰をキャスティングすれば満足だったのだ!と詰め寄られれば、実は言葉もない。したがって、筆者の見解は、たわ言以外の何ものでもない、ということになろう。反省である。

 最後に、本作の舞台、森の中の古びた小屋をオマージュ元と比較。

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 上が本作の小屋、下が『死霊のはらわた』(のⅡ)の小屋である。やっぱり、早々に恋人をチェーンソーでバラバラにし、その後も全編に渡って災難に見舞われ続けたアッシュに比べたら、あの程度の困難でカトリーナ・ボウデンと結ばれたデイルは許せないなぁ。

点数:78/100点
 近年多く見られる“ホラー映画パロディ”の中でも、極めて良くできた秀作。ぜひ、惜しみないホラー映画への愛を感じながら、それよりも大きなボウデン嬢への愛を発散させながら、極上のホラーコメディに酔いしれてほしい。

(鑑賞日[初]:2015.8.14)

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