[No.365] ビッグ・バグズ・パニック(Infestation) <74点>

infestation



キャッチコピー:『この戦いムシできない!』

 傑作は羽音に乗って。

三文あらすじ:不真面目な青年クーパー(クリス・マークエット)は、度重なる遅刻や職場でのイタズラが原因で上司からクビを宣告される。しかし、その直後謎のサイレンが響き渡り、彼らは気絶。目を覚ましたクーパーが見たものは、巨大昆虫が徘徊する変わり果てた街の姿だった・・・


~*~*~*~


 前回感想を書いた『アンダー・ザ・スキン』は、なんだかお洒落で崇高だったけれど、その反面、どこかしら難解で退屈な作品だったので、今回は、もう何の心配もせずキャッキャキャッキャと無心で楽しめるB級モンスター・パニック作品を鑑賞した。

infestation.jpg


 その名も『ビッグ・バグズ・パニック』。なんともB級感満点の邦題である。ちなみに、原題の『Infestation』は、来襲とか寄生とか侵入とか、なんかそういうニュアンスの単語らしい。モンスター・パニック好きな筆者は以前から本作に並々ならぬ期待を寄せていたのだが、いざ満を持して鑑賞した本作は、その期待に寸分たがわぬ満足を与える、極めて良質なB級モンスター・パニックであった。

infestation2.jpg


 世界の危機に立ち向かうダメ男は、仲間と友情を育み、その死を乗り越え、美女と結ばれる。これだけで、過不足など全くない完全無欠のプロットだ。モンスターのデザインも良い。CGの粗さを若干感じる場面はあるが、本作がB級映画であることを考慮するなら、そのクオリティに文句などあろうはずがない。特に、虫に刺された者が一定時間経過後に変異するクリーチャーのビジュアルは、中々圧巻の素晴らしさである。

Infestationmonster.jpg


 登場人物のキャラクターやキャスティングもちょうど良い感じ。主人公は愛すべきダメ男だし、ヒロインはほどよく美しくセクシー。ブロンドは乳とバカ丸出しだし、黒人はただたくましいだけだ。全てがステレオタイプであり、そこはかとない憂慮を差し挟む隙すら、そこにはない。

infestationcast1.jpg


 しかし、それでいて、主人公とヒロインが実は既に出会っていた、という展開にちょっとした仕掛けがあったり、主人公が会社をクビになった原因でもある“呼びかけて知らんぷりするゲーム”をラストの演出で使用したりと、細かな気配りも行き届いている。総じて、小品の中では極めて秀逸な、紛うことなき傑作B級モンスター・パニック映画こそが本作なのである。

点数:73/100点
 とても丁寧に、かつ真心を込めて作られたのであろう、愛すべき作品。もっとも、モンスター・パニックに全く興味のない人にとっては、駄作以外の何物でもないだろうが。まぁ、つまるところ、蓼食う虫も好き好きということであろう。

(鑑賞日[初]:2016/2/2)

ビッグ・バグズ・パニック 特別版 [DVD]

新品価格
¥1,637から
(2016/2/3 21:39時点)


世界一うつくしい昆虫図鑑

新品価格
¥4,104から
(2016/2/3 21:40時点)


関連記事
スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply





管理者にだけ表示を許可する

Trackback