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24
2016

[No.383] メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(The Scorch Trials) <58点>

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キャッチコピー:『本当の迷路<メイズ>は、ここから始まる。』

 あばよ、メイズ。
 よろしく、ゾンビ。

三文あらすじ:苦難を乗り越え、ついに“迷路<メイズ>”の出口にたどり着いたトーマス(ディラン・オブライエン)たちは、自分たちを閉じ込めた謎の巨大組織“WCKD(世界災害対策本部)”と対峙する。WCKDから“第2ステージ”への挑戦を強要されるトーマスら。彼らが挑む次なる試練の舞台は、灼熱の太陽が全てを焼き尽くした砂漠の世界だった・・・


~*~*~*~


 スマッシュ・ヒットを記録した前作『メイズ・ランナー』からちょうど1年後(日本だと半年足らず)に公開された本作『砂漠の迷宮』。まぁ、“砂漠の迷宮”っていうのは、実はけっこうウソだったりする。前作ラスト直後に時間軸を置いた本作は、メイズから飛び出した若者たちが灼熱の砂漠で大冒険を繰り広げる様を描くわけだが、そこに“迷路感”は皆無。原題は“The Scorch Trials”となっていて、直訳するなら“灼熱の試練”って感じだろうか。

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 まぁ、アメリカのドラマなんかを観ると分かるが、やつらは本当に“続きもの”に対する節操が無い。一応同一のキャラクターが登場していれば、設定だとか趣だとかはあんまり連続していなくても良いわけだ。しかし、我ら日本人はそうはいかない。桜は散って葉桜となる。例え実態が変化しても、物事の連続性を楽しみたい民族なのである。だから、日本の配給会社は苦慮したんだろうな。“迷路感”を残す苦肉の策として、“砂漠の迷宮”なんていうヘンテコ邦題を付けたのであろう。

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 では、代名詞だった“迷路”を捨て去ってしまった本作がいったいどんな映画になっているかと言うと、それはズバリ、“ゾンビ映画”である。本作には真っ向から天元を往くベタな“ゾンビ”が山ほど登場する(人を食うわけでなく、全力疾走するから、厳密に言えば“最近のベタなゾンビ”である。)。仲間が噛まれてゾンビ化したり、ゾンビ化する前に血清で治療したりというベタな展開もある。そう言えば、ずいぶん前からアメリカでは『ウォーキング・デッド』とかいうドラマの影響でゾンビが大流行りしているものな。一汁一菜の我ら日本人とは違い、おいしいものは全部詰め込んでしまうというところもまた、彼ら欧米人の特徴である。

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 さて、そのように大胆な方向転換を実施した本作であるが、その内容はと言うと、一言で言って“それなりにおもしろかったなぁ”となる。つまり、前作『メイズ・ランナー』と同じ感想というわけだ。これはある意味で“良い続編”と言ってよいだろう。“迷路”というギミックにこだわらなければ、若者がぶつかった困難と戦いひとつひとつ乗り越えていく、という“ジュブナイルもの”のベタを丁寧に描いた一貫性のある続編である。

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 ただ、あいかわらず“粗”はいっぱいある。むしろ、前作より酷いんじゃないかとも思えるくらい。中でも特に酷いのは、やっぱり、主人公の行き当たりばったりな計画であろう。まぁ、よくよく思い返してみれば前作からその気はあったのだが、このトーマスという主人公は、イケメンで、引きの強いただのバカだ。

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 実験体にされる危険性はあったとはいえ、安地を捨てて当てもなく灼熱の砂漠へ飛び出して行ったり、レッド・アームとかいう噂でしか知らない義勇軍に助けてもらうんだと言って当てもなく遥か遠くの山を目指したり。仕舞いにゃ、作中でも仲間の一人にその無計画ぶりを非難される始末。もちろん、結果的におおむね上手くいくのだが、翻って考えれば、それらは全てラッキーの賜物でしかない。

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 まぁ、若者ってのは、そういうものなのかもしれないけれど。大人が決めたルールに理屈ではないところで反抗する。それが若者ってもんだ。そして、もちろんそれはなんら間違ったことじゃない。“理屈こそ正義”っていうのが既に“大人が決めたルール”なのだから。前作、本作を通して、筆者はなんだかんだとトーマスの文句を言っているが、涙とさよならし、勇気と固い握手を交わして走り続ける彼を、心のどこかで応援していたりもするのである。

点数:58/100点
 全体としてよくあるどこぞのSFアクションという雰囲気の軽い作品ではあるが、それなりに楽しめる佳作。俺たちの戦いはこれからだ!的な終わり方をしているので、改めてディラン・オブライエンの早期復帰と続編の撮影再開を切に願うばかりである。

(鑑賞日[初]:2016.6.10)






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Tag:青春映画 砂漠 ヘンテコ邦題

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