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20
2016

[No.393] 傷物語 ~Ⅱ 熱血編 ~ <60点>

CATEGORYアニメ
傷熱



キャッチコピー:『眼には眼、歯には歯、吸血鬼には吸血鬼―』

 “Ⅲ”は数えなくていい。羽川たんの勝ち。

三文あらすじ:高校三年生を間近に控えた春休み、愚かな少年、阿良々木暦(声:神谷浩史)は、四肢を失い瀕死の状態にあった美しき吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(声:坂本真綾)を助け、自らも吸血鬼になってしまう。キスショットの四肢を奪い返し人間に戻るため、怪異の専門家、忍野メメ(声:櫻井孝宏)や同級生の羽川翼(声:堀江由衣)の助力を得つつ、3人のヴァンパイア・ハンター、ドラマツルギー(声:江原正士)、エピソード(声:入野自由)、ギロチンカッター(声:大塚芳忠)と対峙する暦。雨がそぼ降る3月最後の夜、血戦の幕が静かに上がる・・・

※以下、ネタバレあり。


~*~*~*~


 愚かなる若血、阿良々木暦と怪異の馴れ初めを描く『傷物語』。全三部作で構成される内の第二作目が、本作『熱血編』である。前作『鉄血編』は、正直な話、個人的に微妙だと感じた。作画はキショクワルイし、テンポは冗長だし、雰囲気は辛気臭い。そのように思ったのである。まぁ、そんな筆者の感想と世間のそれとの異同はさておき、本作に関して筆者は、実はけっこう期待して劇場へと足を運んだ。

傷熱1


 それはなぜかと言うと、本作には、ヴァンパイア・ハンターとのバトルがあるからである。もちろん、『化物語』は決して“バトル・アニメ”ではないけれど、それでもチャプターの締めくくりには、毎回その章のテーマを凝縮した血沸き肉躍るバトルが描かれていた。“漢の魂完全燃焼”を旨とする当ブログでは、やはりその辺りに期待したいのである。そういった意味で、バトルのバの字もなく、ただただ慌てふためいた高校生がギャーギャーと泣き喚く様のみをお送りして終わっていった前作は、ピーター・パーカーがクモに噛まれて終幕したような、あるいは、ブルース・ウェインがチベットに入国して暗転したような、はたまた、トニー・スタークが年始特大号のプレイ・メイトを抱いただけでエンディングを迎えたような、まぁとにかく、やはり不完全燃焼な作品だったということになる。

傷熱4


 その点、本作は、事前の期待とそう相違ない満足な出来栄えだった。キショクワルイ作画は相変わらず健在だ。でも、バトル部分はそれなりに良かった。まぁ、ドラマツルギーとのバトル・シークエンスは、言ってみれば暦の再生能力を顔見せさせるための“前座”なのでそれなりにあっさり終わるのだが、特に、「ちょ~ウケる」でお馴染みのエピソードさんとのバトルは、空を飛び地をえぐる、それこそ“スーパーヒーロー”のような大バトル。エピソードさんの十字架に横腹を削り取られ臓物をまき散らすという羽川翼嬢の壮絶な死にブチ切れた阿良々木暦が、怪異の王の眷属としての力を覚醒させるところなんかは、かなりヒロイックに仕上がっており大変素晴らしい。ちょっとばかり不必要にグロいのだけれど。それでも、前作のキスショット命乞いシーンよりは百倍マシだ。もちろん、一度は絶命した羽川さんだって、阿良々木くんの“不死の血液”を浴びた効果で蘇生する。

傷熱2


 それから、3人の中でも最強のハンターであるギロチンカッターとのバトル。これは戦いが始まったところで“次回に続く!”となるものの、中々に“漢の魂完全燃焼”。というのも、ここでは、敵に捕らわれたヒロインを救うため、主人公が人を捨てた力を使うからである。つまり、対決のコーディネーターたる忍野さんがチョンボしたため羽川さんがギロチンカッターの手中に落ち、またまたブチ切れた阿良々木くんが、怪異の王の力を本当に覚醒させる。ドシュッ!と両の手の指を伸ばしたかと思えば、瞬きする刹那でギロチンカッターの排除と羽川さんの救出を成し遂げ、それどころか、なぜかワサワサと発生させた大木(というか、森というか)で絡めとったギロチンカッターをキリストよろしく磔にしてしまうのである。はて…それって吸血鬼の力なの?という疑問はいったん置いておいて、要は、これって「綾波を…返せ!」だよな。もちろん、『破』ほどきっちりベタに仕上がってはいないけれど、前作で下がったハードルを楽々またげるくらいには熱い展開であった。

傷熱5


 それから、前作と比較して、ギャグパートのテンポが改善されている、というところも本作の評価ポイント。アニメシリーズにおいて筆者が好きだった“病的なまでに屁理屈的な会話の応酬”はいまだ鳴りを潜めているものの、ギャグに関しては随分とテンポアップし、かつ、その数も増えている。実際、劇場では「ドゥフフフッ!」という地を舐めるようなオタクたちの笑い声が数か所でこだました(おっさんのくせに一人で観に行ってニヤついていた筆者も同類だが。)。覚えている限りでは、阿良々木くんが羽川さんを突き放すため「俺はお前の“DAKARA”が目当てだったんだよ!」と噛んだところと、ギロチンカッターとのバトル前に羽川さんから“お守りの脱ぎたてパンティ”を授かった阿良々木くんが「このパンツは返さない!」と宣言したところ。それから、エンドロール後の次回予告の最後で羽川さんが「あ…阿良々木くん、私のノーブラおっぱいをモミモミしてください…。」と発言したところである。余談だが、たった一人で鑑賞に臨んだおっさん映画ファンの筆者が、このラストシーン後の場内明転をどれほど恨んだかは、もはや改めて述べるまでもあるまい。

傷熱3


 その他、本作で特筆しておくべき、いや、特筆せざるを得ないのは、もはや暴力的なまでの羽川翼嬢の可愛さである。上述のバトルシーンにしてもギャグシーンにしても、そのほとんどに羽川さんが絡んでいることから明らかだが、本作では、終始強烈な“羽川押し”が繰り広げられる。ポスターで全面的に押し出されているキスショットなど「あれ、出てたっけ?」というくらい“羽川一色”だ。阿良々木くんの拒絶を乗り越えての和解があり、先述のように本作のメイン・バトルと言っても良いエピソード戦ではシークエンスの主要ギミックを務め、ギロチンカッター戦前の阿良々木くんと友情を深め、パンティを見せ、パンティを脱ぎ、パンティを進呈し、ラスボスに捕まり救われる。こんなもんはもう心技体揃った“正ヒロイン”であろう。つい今日の夕刻まではゴリゴリの“戦場ヶ原押し”であった筆者をして、「にゃんであんにゃ鍋(にゃべ)の具材にしかにゃらにゃい女(おんにゃ)に熱(にぇつ)を上げていたにょかにゃ?」と思わしめるほどに、本作の羽川さんは堂に入ったヒロインなのである。

傷熱6


 というように、全体として前作よりは満足できた『熱血編』ではあるが、欲を言えばもうちょっとベタな熱さが欲しかった。要所要所で(個人的な)改善点が見受けられるものの、やはり総じて言えば“不完全燃焼”である。やっぱり“屁理屈”を入れて欲しいし、もっと“ベタな熱さ”が欲しいし、往年の“シュッとした作画”で描いて欲しい。まぁ、それらは全て筆者の個人的なわがままであって、何でもは詰め込めないわよ…と言われてしまうのであろうが、それにしても、次回の『冷血編』が心配だ。“熱血”と掲げた本作でさえこうだったのだから、“暦と怪異との別れを描く”という『冷血編』でさらなる熱量を期待することなどできないだろうな。とはいえ、ここまで来たら、乗りかかった船、蕩れかかった猫。羽川たんの更なる可愛さに期待しつつ、(確か)2017年1月公開とされている最終作を大人しく待ちたいと思う。

点数:60/100点
 おそらく世間的には、あるいは、『化物語』の本物のファンからは高評価を得ているのだと思う。筆者の隣の席で鑑賞していた若者も、場内明転後すかさず連れに対して「めっちゃおもしろかったなぁ。」と漏らしていた。何の接頭語も無く“めっちゃおもしろかった”と口をついたところを見ると、彼は前作にも満足したのであろう。そういえば、筆者の実弟も前作をそれなりに高く評価していたんだよな。まぁ、彼がホトトギスの怪異である可能性は捨てきれないものの、筆者はあくまでも偽物のファンなのであるから、今回は「『熱血編』、プラチナおもしろかったよ。」くらいの感想で終わっておこうと思う。

(鑑賞日[初]:2016.8.19)










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Tag:劇場鑑賞作品 邦画

2 Comments

T  

No title

僕もモミモミするよう頼まれた

2016/08/20 (Sat) 21:58 | EDIT | REPLY |   

Mr. Alan Smithee  

Re: No title

そうかい、そいつは奇遇だな

2016/08/21 (Sun) 12:27 | EDIT | REPLY |   

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