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28
2017

[No.416]ドクター・ストレンジ(Doctor Strange) <72点>

CATEGORYアメコミ




キャッチコピー:『その男、上から目線の天才外科医。― 全てを失い、彼は目覚める。』

 奇天烈先生の万華鏡絵巻。

三文あらすじ:天才的な技術を誇るが傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、不慮の事故で両手の機能を失い、築いてきたキャリアの全てが崩壊する。失われた人生を取り戻すため、あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて神秘に満ちた魔術の力へとたどり着く。魔術の修行に励む中、強大な敵との戦いに巻き込まれ、医師として相手を傷つけることに苦悩するストレンジは、外科医に戻るか最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる・・・


~*~*~*~


 マーベル・シネマティック・ユニバースとして2016年を締めくくる一本、『ドクター・ストレンジ』。公開直後から世界中で大ヒットを記録し、2016年の興行収入ランキングでは10位あたりに位置付けている。そんな話題作なのに日本での公開は本日2017年1月27日から。毎度のことながら、遅い。遅すぎる。

doctorstrainge1.png


 感想を総じて言うと、おもしろかった。まぁ、ぶっちゃけ魂が煮えたぎるような興奮はない。ストーリーもある意味で杜撰だったりするし。もちろん、アメコミものでありファンタジーものなのであるから、精巧な理屈を要求するつもりはない。でも、医者の主人公が魔術を習得するっていう話なんだったら、もうちょっとしっかり医術と魔術を対照的に描くという展開が欲しかったような気がする。つまり、医術だって遥か昔は不可思議な謎の力として捉えられていたのだから、魔術だって同じなんじゃないのか?という視点を入れて欲しかったのである。ちょうど『インターステラー』が、“愛”が持つ引力を“重力”との対比で説明付けようとしていたように。魔術の仕組みに関する理屈はいらないが、魔術という存在の可能性を感じさせて欲しかった。

doctorstrainge2.png


 というか、本作は、基本的に“主人公の経緯”をあんまりちゃんと説明してくれない。ここでの“主人公の経緯”というのは、行動も心の機微も含めてのことで、要は、ストレンジはなぜ急にあんなにも強くなれたのか、という点と、ストレンジはなぜ突然世界を救う気になったのか、という点の2点である。前者については、先述した医術と魔術の比較をしっかりした上で、ストレンジは天才外科医であったがゆえ、魔術の素養もあったのである、とすれば解決できただろう。一方、後者については、一応作中の描写がなくはない。すなわち、ヒロインたるストレンジの元カノ、クリスティーン・パーマー(レイチェル・マクアダムス)が言っていた「医者じゃなくても人を救うことはできるわよ。」(うろ覚え)が前フリになっているのだと思う。でも、ちょっと描写不足だったんじゃないかな。

doctorstrainge3.png


 とはいえ、最初に述べた通り、全体としてはおもしろかったのである。多少の不満はあれど、いつも通りのマーベル・クオリティであった(そして、そのクオリティが常時異常に高く、かつ、安定しているということは、周知の事実である。)。加えて、本作で特筆すべきは、やはりビジュアル面であろう。本作における魔術は“時空”、すなわち“天元”を操るという類のものなので、街は荒ぶるわ、時間は曲がるわ、これぞ今の技術でこそ映画化した価値があると思わせてくれる映像美の数々。それはまるで万華鏡を覗いているかのような美しさである。

doctorstrainge4.png


 まぁ、街がグワーンと折りたたまれたり動き回ったりするシーンは、『インセプション』や、もっと前なら『ダーク・シティ』で見た感じではある。また、街がガチャガチャと騒がしく変形するシーンは、『トランスフォーマー』の変形ギミックを建造物に応用したという感じだろうか。しかし、クライマックスで繰り広げられる“時間逆行バトル”は、中々目新しい趣向だと感心した。つまり、周囲の時間が巻き戻る中、ストレンジ率いる主人公チームと敵チームが戦う訳だが、特に素晴らしかったのは、戻っていく水に巻き込まれた敵が水槽に閉じ込められてしまうというシーン。他にも、元に戻っていく建物の壁に埋め込まれてしまう敵がいたりして、時間逆行という設定をきちんと練り込んだ非常におもしろい展開だと感じた。

doctorstrainge5.png


 その他に特筆しておくべきことと言えば、毎回冒頭で出る“MARVEL STUDIOS”のクレジットが新しくなっているとか、エンドロールの途中で雷神ソーが登場するとか、その辺りだろうか。あんまり引っかかりが無かったなぁと思う反面、やっぱり平均越えのクオリティは保っているなぁとも思う、総じてオススメの一本である。

点数:72/100点
 (日本では)2017年の大作映画シーン開幕を告げる話題の作品。“上から目線の外科医”には筆者も身近な心当たりがあるのだが、彼が本作をどのように観るのか、ぜひご意見をいただきたいと思っている。

(鑑賞日[初]:2017/1/27)






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Tag:アイ・ラブ・ニューヨーク 劇場鑑賞作品 後天的ヒーロー タイムトラベル

2 Comments

HB  

No title

あなとの文章のファンです。
特にパルプフィクションの回は熱かった!

アル・パチーノ出演作も取り上げて欲しいですね

2017/02/03 (Fri) 19:56 | EDIT | REPLY |   

Mr.Alan Smithee  

Re: No title

拙稿お読みいただいているようで本当にありがとうございます。
これまでのアル・パチーノ出演作で特に好きなのは、『ヒート』と『スカーフェイス』と『セント・オブ・ウーマン』なんですが、まだ感想を書けていない後者2つもその内書きたいと思います。

2017/03/08 (Wed) 19:23 | EDIT | REPLY |   

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