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2017

[No.422] ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス(Guardians of the Galaxy Vol. 2) <99.5点>

CATEGORYアメコミ




キャッチコピー:『銀河の運命は、彼らのノリに託された!』

 I AM GROOOOOT!!!

三文あらすじ:狂信的なクリー人“ロナン”を打倒し宇宙に名前が知れ渡った“スター・ロード”ことピーター・クイル(クリス・プラット)、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)、ベビー・グルート(声:ヴィン・ディーゼル)の5人、"ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy)"は、ソブリン人“アイーシャ”(エリザベス・デビッキ)の依頼で彼らが重宝しているアニュラクス・バッテリー関連の施設を怪物から防衛する仕事を行う。見事に怪物を倒したガーディアンズだったが、ロケットがバッテリーの窃盗を行っていたことが発覚し、ソブリン人の艦隊から追われることに。絶体絶命の危機に追い込まれた彼らを救った謎の男“エゴ”(カート・ラッセル)、なんと彼は、ピーターのまだ見ぬ父親だった・・・


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 前作『ガーデンズ・オブ・ギャラクシー』を"『スターウォーズ』以来の革新的SF作品"と評価する映画ファンは多い。魅力的で新規性に溢れた世界観やガジェット群。その中で大活躍を繰り広げる無法者たちの最高さ。"ハン・ソロだけの『スターウォーズ』"という高橋ヨシキ氏の例えは、やはり的を射ているだろう。そんな大傑作が帰って来た。我々は、また“アイツら”に会えるのだ。

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 結論から言って、本作は最高である。冒頭から終幕までとにかくめちゃくちゃに、はちゃめちゃに楽しい。物量の際限無き拡大。新しいアイデアの惜しみ無い投入。しかして、作品全体の赴きやキャラクターたちの魅力は、前作を完璧に踏襲している。なにかのゲームで採用された「楽しくて狂っちまいそうだぜ!」というキャッチコピーは、まさに本作のためにあると言って良い。

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 中でも筆者が完膚なきまでにぶちのめされたのは、タイトルバックである。傭兵的に雇われたガーディアンズたちの防衛任務。最高!ピーターに看過されたのかBGMを準備するロケット。最高!!異次元怪獣アブリスクのルックス、特に外皮だけでなく体内も同様に固いという設定。最高!!!そして、いざ戦いが始まり、ベイビー・グルートがスピーカーのアンプを繋いでから。ここからは発狂必至。ELOの『Mr.Bluesky』に乗せてノリノリで踊るグルートを画面手前のメイン・オブジェクトとし、背景ではその他のメンバーがめくるめく戦闘を繰り広げているという構図。画面内の情報量は圧倒的に多いが、構図自体は至極シンプルなのである。最高だ。究極だ。たぶん、これ以上はあり得ない。ちなみに、『Mr.Bluesky』という選曲。既に本作を鑑賞済みの方であれば、この曲が暗に誰を示唆しているかはお気づきであろう。自由に大空を駆ける真っ青な男。そう、本作は最初から最後まで、実は彼の物語なのである。

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 タイトルバック後、エゴとの出会いに至るまでも本作はその勢いを微塵も落とさない。楽しい、楽しい、楽しい。このまま殺してくれても構わない。狂っちまった筆者は、ヨダレを垂らしながら鑑賞を続ける。ただ、エゴの惑星(というか、エゴ自身)に着いてからは若干冗長だ。惑星表面のディティールやエゴ宅の装飾などはやはり圧巻の煌びやかさなのだが、全体になんだかのっぺりした印象。展開的にも比較的静的な会話が続き、やんわりとした倦怠感が漂う。まぁ、展開自体の弛緩は別に悪くないと思う。ピーターがエゴに心を許すというか、ある意味で"同化"していく過程なのだから、それまでのようなトラブル無き"平穏な世界"を描く必然性はあるだろう。とはいえ、それだったら、もっと見せ方にも工夫を凝らし、おぉ!こんなにも平和で“おもしろい”ところなら一生いてもいいなぁ!と画的に思わせてくれた方がいいよな。

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 そういう意味ではクライマックス・バトルも少しだけ退屈感がチラつかないではない。物量は申し分ない。ロケットとグルートの起爆スイッチを巡るやり取りも最高におもしろい。しかし、それまでに繰り広げられてきた圧巻のドンパチと畳み掛けるギャグの応酬に慣れてしまった我々は、既に感覚がマヒしている。もっと飛び抜けて斬新なアクションか、あるいはタイトルバックのような一工夫があればより熱狂できた気がする。あと、グルートがなぜ本番で正しいボタンを押せたのか、その点の理屈は欲しかった。

【再鑑賞時追記】物量にマヒしてしまうという件は、初めて本作と相対する時だけの感覚であろう。二度目の鑑賞ではこちら側で"鑑賞のメリハリ"をつけることができ、クライマックス・バトルも問題なく楽しめた。

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 あと、そもそもを言えば、エゴの設定もどうかなぁと思わないではない。その正体は惑星…というか、"天人"なる遥か古代の種族なのだが、結局この"天人"は何ができて何ができないのか、はなはだ不明瞭なのである。分子を操ることができるというからDr. マンハッタンのような“神”なのかと思ったら、別にそこまでではないようだ。倒し方も案の定"コアの破壊"という月並みなものだったし、ピーターとのガチンコ肉弾戦は『マトリックス』(というか、『ダークシティ』)以降よく目にする雰囲気。ただ、二人が周囲の岩を集めて身にまとい激突するシーンでは、エゴがその名に恥じず自分自身を形作ったのに対し、ピーターは過去のジョークの通りパックマンを造形するというなんとも最高なハズしを入れてきたりするので、もうなんだかんだで全部オッケー!となってしまうのである。

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 あとはもう何を差し置いても我らがお義父さん、ヨンドゥが最高に最高だ。そもそもVol.1から最高だったのだが、本作では更にパワーアップ。大きなフィンを装着することで原作コミックのルックスにより近づいた彼が船内の反逆者たちを血祭りにあげるシーンは、Vol.1で墜落した後のシーンの強化版。やっぱりあの矢は本当にかっこいい。彼がピーター救出に向かうシーンでの決死の漢気とか『Father And Son』に乗せた宇宙葬シーンのチョチョギレ具合とかは、もうあえてここで語る必要もあるまい。みんなと同様、筆者も逐一鳥肌を立て、幼子のように泣いた。ちなみに、ヨンドゥがピーターを救う方法は、Vol.1でピーターがガモーラを救うシーンを彷彿とさせる。では、なぜピーターは救出を成功させ、ヨンドゥは死んでしまったのか、その理由はご承知の通り。もちろん、この世にはヨンドゥ以外のヨンドゥがいないからだ。やっぱ最高だぜ、ヨンドゥ。いや、親父。

点数:99.5/100点
 これはもう前作に引き続きとんでもなく最高なんじゃないだろうか。細かい部分で言いたいことが無いでは無い。でも、それは瞬間瞬間の話であって、シークエンスのオチにはほぼ全てきちんと納得できる演出が挿入される。翻って考えれば、全く納得できなかったのはグルートがなぜ正しいスイッチを押せたのか、という部分だけだ("即死スイッチ"の方にヒビが入っていたことは関係あるのだろうか。)。何年後、何十年後かに「俺は映画館で観たぜ」と自慢できる作品。そういった意味では、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』以来の傑作だと個人的には思う。

(鑑賞日[初]:2017.5.13)
(劇場:TOHOシネマズ梅田)

(再鑑賞日:2017.5.21)
(劇場:大阪ステーションシネマ)










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Tag:劇場鑑賞作品 ヘンテコ邦題 男には自分の世界がある

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