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12
2012

[No.55] マイアミ・バイス(Miami Vice) <67点>

CATEGORYアクション
Miami Vice



キャッチコピー:『深く静かに潜入せよ』

 アイ・ビカム・ソウ・眠い...ZZZ。

三文あらすじ:マイアミ警察特捜課、通称マイアミ・バイス(Miami Vice)の刑事コンビ、ソニー・クロケット(コリン・ファレル)とリカルド”リコ”・タブス(ジェイミー・フォックス)は、仕事では抜群のチームワークだが、私生活ではプレイボーイのクロケットと恋人のトゥルーディー・ジョプリン(ナオミ・ハリス)に一途なタブスという正反対な2人。あるとき、2人がFBIに派遣した情報屋及びFBIの潜入捜査官3名が巨大ドラッグ密輸コネクション「ニュー・アンダーワールド・オーダー」の手によって殺害されるという事件が発生、合衆国司法機関による合同捜査の情報が組織に漏洩しているという疑惑が浮上したため、合同捜査に属していないソニーとリコが組織に潜入することになる。潜入捜査が順調に進む中、ソニーは組織のボスの女でありビジネスパートナーでもあるイザベラ(コン・リー)と恋に落ちるが、一方で組織のキーマン、ホセ・イエロ(ジョン・オーティス)は2人の正体に疑いを抱き始めていた・・・


~*~*~*~

 
 ポスター、予告編、日本語版キャッチコピー、どれを取っても素晴らしい。本編もこれらのイメージにそぐうものなら良かったのだが。

 本作は、スタイリッシュな刑事像とリアルな捜査描写で80年代アメリカの刑事ドラマシーンに革命をもたらした『特捜刑事マイアミ・バイス』のリメイク。邦題はなんだか『特捜ロボ ジャンパーソン』みたいだが、解決しない事件があったり、苦労して被疑者を検挙しても裁判で違法捜査が認められ釈放されたりと、その内容は当時主流だったドンパチ系お気楽刑事ドラマとは一線を画す画期的なものだったらしい。そして、このドラマ版の制作総指揮を務めたのが、本作の監督マイケル・マン。セルフリメイクという点では『メイド・イン・LA』のリメイク『ヒート』と共通している。

 当ブログでも何作か紹介しているように、マイケル・マンは”男のドラマ”を描くことに長けた監督だ。本作も例に漏れず、ソニーとリコを中心とした渋い男のドラマが繰り広げられる。
 しかし、同じテーマが根底に流れているとはいえ、本作はhttp://mralansmithee.blog.fc2.com/blog-entry-44.html" target="_blank" title="&lt;u&gt;『ヒート』&lt;/u&gt;"><u>『ヒート』</u></a>" target="_blank" title="<u>『ヒート』</u>">『ヒート』『コラテラル』のようなマン作品とは違い、決定的に”エンターテイメント性”が欠如している。

 その根拠はいくつかあるが、まず”説明不足”が挙げられるだろう。まぁ、筆者の理解力不足を指摘されればそれまでだが、それでも多くの人が本作を”退屈”と評している主な原因は、少なからずこの点にもあると思われる。
 ソニーとリコは、ドラッグの運び屋として組織に潜入する。しかし、台詞による状況説明を極力省いた脚本とパッパパッパ場面転換する編集のせいで、2人が今どこで何のために何をしているのかが分かりづらいシーンが随所に見受けられ、ボーッと見ていたら途中でついて行けなくなってしまう。一応たいていのシーンで短い状況説明がなされはするのだが、それもだいたいシーンがひとしきり終わった後なので、場面が切り替わってしばらくは中々映画に身が入らないのだ。

 また、この説明不足と相まって、マイケル・マンお得意の”しっとりした夜の演出”が本作では裏目に出ている。
 彼は”夜の都会”を非常にしっとりとオシャレに描く監督で、http://mralansmithee.blog.fc2.com/blog-entry-44.html" target="_blank" title="&lt;u&gt;『ヒート』&lt;/u&gt;"><u>『ヒート』</u></a>" target="_blank" title="<u>『ヒート』</u>">『ヒート』においてハナがマッコリーを停車させる夜のハイウェイや『コラテラル』においてマックスがアニーを乗せて走る夜の街の描写は実に素晴らしかった。
 そんな”マン演出”は本作でも健在。一面紫掛かったマイアミの夜景は抜群に美しいし、それをバックに繰り広げられる登場人物達の寡黙なやり取りが本作のクールでスタイリッシュな雰囲気を演出している。しかし、説明不足のままコロコロと場面が切り替わる本作では、いったんついて行けなくなると途端にこの”しっとり演出”が子守歌に変わってしまうのだ。
 もちろん、昼間のステキなシーンもあって、特にハバナの洋上をソニーとイザベラが高速艇で移動する情景の美しさは素晴らしい。真っ青な空に負けないくらい紺碧の海原。そこを純白の高速艇が煌めく白波を一直線に立てて進んでいく。しかし、このシーンも実に寡黙。波の音、風の音、カモメの鳴き声などの雑音は一切排除されている。そこには、波しぶきの清涼感や南国の太陽のジリジリ感があまり感じられない。”マン演出”は”しっとり演出”であり、いわば”無機質な演出”なのである。

 さらに、これは完全に筆者の主観的な意見なのだが、ヒロインのイザベラが可愛くない。
 演じるコン・リーは、最近では『SAYURI』でハリウッド進出も果たしたシンガポール生まれの世界的大女優だから、こんなことを言うとアジア映画ファンに怒られるかもしれない。しかも、筆者は本作以外のコン・リー出演作を何一つ観ていないから、彼女を批判する適格をそもそも欠いているという見解も至極もっともだ。
 しかし、他の作品はいざ知らず、本作におけるコン・リーは、マイアミやハバナといった南国の雰囲気の中、一人浮いていると感じずにはいられない。目は小さく薄化粧、おまけに少々しゃくれていると言った彼女の面立ちは、巨大麻薬組織のボスの女にもプレイボーイな敏腕刑事と情熱的な恋に落ちる女にも相応しくないように思える。まぁ、イザベラは幼くして母親を亡くし、17歳からずっとアンダーグラウンドの世界で生きてきたという悲劇的な一面を持つキャラクターだから、コン・リーのある種"貧相"な感じが逆に功を奏しているという見方も可能だろう。それでも、同じアジア系ヒロインなら『M:iⅢ』や『ダイ・ハード4.0』マギー・Qの方が良かったのではないかと筆者には思えてならない。
 なお、彼女のプロポーションは、もちろん申し分ない。まるでハバナの空のよう。つまり、天晴れだ。

点数:67/100点
 本作は、クールでスタイリッシュな硬派系刑事ドラマに仕上がっており、その辺を楽しみにする観客の期待を裏切るものではない。しかし、格好いい刑事が派手にドンパチやらかす爽快なアクションを期待したり、『ヒート』の監督ということで熱い男のドラマに過剰な期待を寄せたりするのは禁物だ。あまりエンターテイメント性を求めすぎると、深く静かに夢の中に潜入することになるだろう。モヒートの眠眠打破割りなどを片手にどっしりと腰を落ち着けて鑑賞するのが、本作に対する正しいスタンスである。

(鑑賞日:2012.3.11)










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