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2012

[No.6] アイアンマン(Ironman) <93点>

CATEGORYアメコミ




キャッチコピー:『装着せよ。強き自分』

 鉄(くろがね)のボディに鋼(はがね)の魂。
 彼の名は、鋼鉄のヒーロー“アイアンマン”!!

三文あらすじ:天才科学者であると同時に巨大軍事企業スターク・インダストリーズの社長を勤める大富豪トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。カジノで豪遊し毎晩美女とベッドを共にする彼だったが、あるときゲリラに拉致されアジトで新兵器を作らされる。ゲリラの目を盗んで制作したパワードスーツで脱出した彼は、自社の製品がゲリラに流出し人々を苦しめている現状を知り、これを救うためにパワードスーツを改良、鋼鉄のヒーロー”アイアンマン(Ironman)”が誕生する・・・

 
~*~*~*~

   
 客観的に傑作と言えるわけではない。でもまさにマイ・フェイヴァリットと言える作品。

 まずは、ロバート・ダウニー・Jrの見事なカムバックに賛辞を送りたい。
 『チャーリー』でチャールズ・チャップリンを演じアカデミー主演男優賞にノミネートされたのが1992年。ここからの彼は、薬物依存アルコール中毒と問題だらけの暴れん坊と化す。その間も一応コンスタントに出演作はあったものの、何度もショウビズ界を追放されそうになり、その度に友人等の助けを借りてなんとか生き残ってきた。
 そんな彼が苦節16年の末に一念発起、薬物とアルコールをきっぱり断ち、見事にトニー・スターク像を確立したのが本作『アイアンマン』なのである。まぁ、筆者はアイアンマンの原作を知らないから、本来のトニー・スターク像がどんなものかは分からない。しかし、公開前には批判的だった原作ファンたちも公開後はダウニー・Jrを絶賛したそうだから、彼の芸達者ぶりと涙ぐましい努力に賞賛の拍手を送らざるを得ない。ゲリラのアジトから生きて生還したトニー・スタークが、私が生き残ったことには何か意味があるはずだと言うシーンは、彼が演じることでぐっと深みのあるものになっている。

 また、トニー・スタークの秘書ペッパー・ポッツを演じるグウィネス・パルトロウの好演も光っている。

Ironman gwyneth


 彼女の色気の無さが、大企業の真面目で有能な社長秘書であり、また、女たらしの社長ともプラトニックであるという役柄にマッチしている。それでいて多くのラブ・コメ作品でならしただけあって、観ていくうちにチャーミングで魅力的に見えてくるからさすがだ。

 そして、意外とよかったのがローディを演じるテレンス・ハワードである。
 MarkⅡを着るか迷ったあげく、「Next time,baby.」と言っていたのに、2ではドン・チードルに交代してしまって悲しい。ドン・チードルではヒョロすぎる。

 オープニングは、トニー・スタークが拉致されたゲリラのアジトで、被せられていた麻袋を取られたところでタイトル登場。なかなかいい。
 ストーリーはベタ。トニー・スタークの拉致からオバディアの裏切りまでハラハラ感はほとんど無いといっていい。自分で兵器会社の社長やっといて、いざ実際に現場見たとたん自分で自社の兵器を壊して回る主人公は、滑稽ですらある。
 でも、コミックの映画化はそれでもいい。とにかくヒーローがカッコイイということが、良いコミック作品映画化の条件である。そして、そういう意味で、本作は非常に素晴らしい。

 本作では、アイアンマンが制作される過程が丁寧に描かれるのだが、まず、このビジュアルが最高にカッコイイ。おそらく『トランスフォーマー』で大々的に使われたあのメカがカチャカチャ動く技術を使っているのだろうが、これがアイアンマンのメカニックでメタリックなイメージの構築に大きく貢献している。

 また、トニー・スタークは他のアメコミヒーローと違ってうじうじ悩んだりしない。スーパーマンはクラーク・ケントに身をやつして恋人にも本当のことを言えず、うじうじ。バットマンも正体を隠しジョーカーに痛いところを突かれ、うじうじ。スパイダーマンも正体を恋人に言えず喧嘩したりプライベートとヒーローの両立が図れず、うじうじ。ハルクに至っては恋人との営みすらできないしまつ。
 しかし、アイアンマンは違う。自分の作った武器が人々を苦しめている!軍事産業から撤退するぞ!え?無理??じゃあ、パワードスーツ作って壊してくるわ!・・・カリカリカリカリ・・・よっしゃ出来た!!ちょっと試運転してくるわ!!ヒャッホー!!こんな感じ。気持ちいい。父親同然の存在であったオバディアの裏切りを知っても大して凹んでなかったし。

 そして、何より斬新なのは、ラストシーンで自ら正体をバラすというところだ。記者会見の席でトニー・スタークは、アリバイが書かれた紙を読み始めるが、やっぱりやめて言ってしまう。

 「The truth is・・・I am IRONMAN.」

 ・・・ただの調子乗りのおっさんやん。だが、そこがいい。うじうじ悩んだり、こそこそ正体隠したりするぐらいなら、ヒーローなんかやめてしまえばいいのである。自分でこれと決めたことはやる、できないことはやらない、決めたことで失敗しても人のせいにしたりうじうじ悩んだりしない。「アイアンマン」=「トニー・スターク」は、この点で他のアメコミヒーロー達よりよほど人間ができている。

点数:93/100点
 おそらく客観的な映画作りの巧さという意味では、平均点ぐらいといったところなんだろうが、ロバート・ダウニー・Jrの格好良さ、アイアンマンの格好良さ、そしてラストシーンがパーフェクトだったことから、大幅にひいき目を入れてしまった。

(鑑賞日:A long time ago...)














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