アイアンマン2(Ironman2) <84点>
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キャッチコピー - 『ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。』
ポスターは何パターンかある。ブラックウィドーのナイスバディーに後ろ髪を引かれつつも、やはり見事な復活を遂げたミッキー・ロークに敬意を表し、本作最強のヴィラン”ウィップ・ラッシュ”のものをチョイス。キャッチコピーももう1パターンある。『鉄(アイアン)、なめんなよ』・・・これはダサい。客なめんなよ。
三文あらすじ:アイアンマン(Ironman)の活躍によって今や世界の紛争は激減したが、一方でスタークはアークリアクターの副作用に苦しめられ、政府からパワードスーツの没収を要求される。また、スターク家に恨みを持つイワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)は、自ら小型アークリアクターを開発し、エレクトリカル・デス・ウィップを駆るウィップ・ラッシュとしてスタークに戦いを挑む。さらに、スターク・インダストリーズのライバル会社社長ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)がイワンと手を組み、大量のドローンを開発、スターク・エキスポを混乱に陥れる・・・
前作ではロバート・ダウニー・Jrが見事なカムバックを果たした。そして本作でも見事表舞台に返り咲いた一人の男が出演している。ウィップ・ラッシュを演じるミッキー・ロークである。元々二枚目俳優で売っていて『エンゼルハート』でのハリー・エンゼル役は印象的である。人気絶頂の彼は、日本でサントリーウイスキーのCMに起用されたりもしていた。しかし、何を血迷ったかプロボクサー転向を表明。八百長バリバリの試合でかの有名な”猫パンチ”を繰り出し、これが彼の代名詞になってしまう。この頃から俳優としても低迷期に突入し、起死回生を狙った整形が失敗、かつての二枚目は見る影もなくなってしまったのだ。そんな墜ちた二枚目俳優ミッキー・ロークを一躍表舞台に返り咲かせたのが『レスラー』で見せた老プロレスラー役の演技である。ピークを過ぎた老プロレスラーを哀愁たっぷりに演じた彼は、この役で第66回ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)を受賞し、第81回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのだ。見事なカムバック。その後出演した本作でも、彼は実に生き生きとヴィランを演じている。確かにアークリアクターを単独開発するほどの天才科学者にはとても見えないが、彼が醸し出す重厚さと悲哀が、ウィップ・ラッシュという悪役のキャラクターに深みを与えていることは間違いないだろう。
さて、本作の内容であるが、まず、トニー・スタークの次なる試練が多すぎる。我々が見たいのは、いきいきしたうれしがりのおっさんとしてのトニー・スタークなのに、今回のスタークは降りかかる困難への対応でてんやわんや。弱音吐いたりもする。そもそもずっと体調の悪いヒーローなんて見れたもんじゃない。しかもあのロバート・ダウニー・Jrだから、また薬物をやり始めたのかとハラハラしてしまう。
もちろん最後にスタークは復活し(自宅で新しい原子を作ったりする!)、大活躍してくれるのだが、この活躍もそれまでのストレスを吹き飛ばす程のものではない。ドローン部隊は弱いし、ウィップ・ラッシュもフルアーマーで再登場した割にはすぐやられてしまう。ラストシーンもフワッとした授賞式からヌルッとエンドロールになだれ込む形で、1のように鳥肌が立つ幕引きではなかった。
唯一良かったシーンは、オープニングタイトル直後である。まずオープニングでは、スターク家への恨みを残した父の遺志を継ぎ、イワンが自ら小型アークリアクターを開発する過程を描く。そんなん自分で作れるんかい!と一瞬思ったが、よく考えればスタークも拉致先の洞窟で作っていた。天才が2人居たということなのか、リアクターなんか誰でも作れるのかのいずれかであろう。それにしてもこのオープニングは月並みだ。まずここでいったんがっかりする。
しかし、タイトル登場後のシーンは、アイアンマンの続編を切望していたファンにとって大変満足できるものだったのではないだろうか。筆者などは、全くエモーショナルなシーンではないにもかかわらず、興奮のあまり少し涙してしまったほどだ。
真っ暗な画面、飛行機のパイロットが無線で話す声のみが聞こえている。飛行機後部の格納扉が開き、我々は、アイアンマンが機内に立ち、開いていく扉から夜の街を見下ろしていることを知る。ここでAC/DCの「Shoot To The Thrill」が流れ始める。カッコイイ。アイアンマンが飛び降り、夜空へ消える。どんどん降下する鋼鉄のヒーロー。周りでは花火が打ち上がり、AC/DCはボリュームを高めていく。やはりカッコイイ。花火が一発アイアンマンに激突するが、大丈夫。彼は強く、そしておちゃめだ。AC/DCが最高潮に達し、アイアンマンはスターク・エキスポメインステージに降り立つ。ガキーン!アイアンマンポーズ!!わき上がる観客席。踊るセクシー美女たち。スーツを脱がせるマシーンもカッコイイ。カチャカチャCGも健在。スタークが口を開く。「It's Good To Be Back!」 おかえり、トニー!
いやー、このシークエンスはよかったなぁ。初めちょっとがっかりしただけにやたら興奮してしまった。
あと注目すべきは、本作から登場、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドーである。キャスティングを聞いたときには、あのぽっちゃりさんがボディコンで動き回るなんて大丈夫なんだろうか、と思ったのだが、それは杞憂であった。まず、トレードマークのブロンドを赤毛に染めたスカヨハが可愛い。もちろん、おっぱいは相変わらずスーパー・サイズ・ミーだ。そして動く動く。実戦としては明らかに不必要とみられるアイテムをふんだんに使いつつ、飛んだり跳ねたり滑ったり。こんなスカヨハも結構ありではないだろうか。『アベンジャーズ』も楽しみだ。
点数:84/100点
素点だけでいくと、60点がいいところ。続編を派手にしようとするあまり不要な見せ場を詰め込みすぎるという、『スパイダーマン3』と同じ過ちを犯している。だが、筆者としては大好きなアイアンマンを大スクリーンで2時間堪能できるだけで満足してしまうのだった。それでも+10が限界か。じゃあもうスカヨハのおっぱいに左右7点ずつあげて帳尻を合わせることにしよう。
(観賞日:A long time ago...)
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