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25
2012

[No.79] アークティック・サークル(The Arctic Circle) <83点>

The Arctic Circle

キャッチコピー:unknown

 世界の北端で、箱と出会う。

三文あらすじ:北極圏(The Arctic Circle)に1人の男。彼は木に付いたネジを巻き、果物を実らせて生活していた。そんな彼の前にある日、謎のキューブが出現する・・・

<本編(3分40秒)>



~*~*~*~

 
 2010年、カナダ・トロント国際映画祭において、あの鬼才ティム・バートンから絶賛されたという傑作ショートフィルム。
 
 なんとも不思議な物語。個人的には、このような”結局謎は謎のまま”スタイルのストーリーは大好きである。例えば、当ブログでも以前紹介した『キューブ』。あの作品なんかは、ラストで知的障害者が見た世界を明かさないところが素晴らしかった。仮に彼のその後を描いてしまっていたなら、筆者が個人的に憤慨するに留まらず、同作の客観的評価はもっと低くなっていただろう。

 とにかく、『キューブ』において重要だったのは、登場人物を追い詰め、物語を動かしていく”キューブ”という仕掛けだったのであり、別にその正体は何だって良かったし、むしろ正体が分かってしまうと興ざめしてしまう性質のものであったと言える。そういう意味で、あの殺人立方体は、一種の”マクガフィン”と言っていいだろう。

 ウィキペディアの説明を引用すると、”マクガフィン”とは「何かしらの物語を構成する上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けのひとつ」。さらに、作中具体的に表れる物自体には特段の意義が無く、他の物に代替可能な仕掛けを言う。自身の映画で多用し、”マクガフィン”という呼び名を考案したアルフレッド・ヒッチコックは、その例として”泥棒が狙うネックレス”や”スパイが狙う書類”を挙げている。

 近年で筆者が特に印象に残っているマクガフィンは、やはり『M:i:Ⅲ』における”ラビット・フット”だ。同作のストーリーは、ミッションに不可能無し、バカンスに事前連絡無しのスパイ、我らがイーサン・ハントがブラック・マーケットの商人オーウェン・ディヴィアンから”ある物”の奪取を強要され、人質となった婚約者を救うため世界中を奔走するというもの。

 ここでイーサンが奪取する対象物が”ラビット・フット”だった。もっとも、この”ラビット・フット”の正体は、作中一切不明。外見こそ終盤でちらっと出ては来るが、ラストでイーサンがその正体をギボンズに問いただしても、彼は「(スパイを)辞めなかったら教えてやる。」とオシャレにはぐらかしてしまう。つまり、同作において”ラビット・フット”の正体は何でもよく、”何だか分からないけれども、イーサンが奮闘するための材料”であればいいという代物だったのである。

 さて、本作における謎のキューブ。本作の3分40秒は全てこのキューブ主体で展開されていくが、その正体は最後まで不明。加えてキューブ状である必然性も無いと思われるので、他の物でも代替可能だろう。よって、一種のマクガフィンと言える。もっとも、ストーリー上”人に何かしら利益を与える”という性質は必要不可欠だから、完全なマクガフィンとは言えないかもしれない。この点では、”中の者を殺傷する”という性質が不可欠だった『キューブ』における殺人キューブと同質のマクガフィンである。また、本作を絶賛したティム・バートンは”赤鼻のトナカイと『2001年宇宙の旅』を足したような作品だ”と評したらしいが、確かに『2001年~』のモノリスも本作のキューブと同質のマクガフィンと言っていいのかもしれない。

 このように、製作者サイドからするとマクガフィンの正体は何でもいいのだが、観客からすればその正体を色々と考察するのが楽しみの1つ。筆者の個人的な見解を言うと、本作のキューブは完全に”宇宙からの飛来物”である。もっとも、合理的な根拠は一切無い。

 もともと、極地という場所は、エイリアン関連の物体がしばしば埋まっている。『遊星からの物体X』ではUFOが埋まっていたし、『エイリアンVSプレデター』ではプレデターの遺跡が埋まっていた。エヴァンゲリオンにおいて第一始祖民族が埋まっていたのも極地である。

 しかし、以上は全て南極でのできごと。だいたい大作とか有名作品のエイリアンは南極に埋まりたがる傾向にある。一方で北極に埋まっているのは、大概B級だったり無名のエイリアンたち。さしずめエイリアンにとっては南極がハワイ北極が白浜と言った感じで、ビッグネーム以外はおいそれと南極には埋まりに行けないに違いない。

 そんな訳で、全く無名かつ正体不明な本作のキューブは宇宙から飛来し、南極に降り立ったのだと結論付けたのだが、上手いことレビューを書くことに専心しすぎて、結局、非合理的解釈に留まらず非論理的な駄文になってしまった。

 人間、欲をかくとバチが当たる。

点数:83/100点
 非常におもしろい良作。ストップモーションアニメ独特の雰囲気も大変魅力的だし、あのままキューブが全人類を滅ぼしてしまうといった壮大な続編も妄想できる、極めて楽しいSF作品だ。

(鑑賞日[初]:2012.4.25)






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Tag:エイリアン侵略系SF

2 Comments

L.A  

手塚治虫の火の鳥みたいな怖さがありますね。

2012/04/28 (Sat) 19:49 | EDIT | REPLY |   

Mr.Alan Smithee  

Re:

確かに。言われてみるとコワイです。
もう最近はコワイことだらけですよ。

2012/05/01 (Tue) 11:43 | EDIT | REPLY |   

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